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2026.08.31

心斎橋院
京都院

おりものに血が混じるのはなぜ?考えられる原因や対処法、受診の目安を解説

おりものに血が混じるのはなぜ?考えられる原因や対処法、受診の目安を解説

白色や乳白色のおりものに血が混じると、「悪い病気なのかな?」と不安に感じてしまいます。

おりものに血が混じる症状は「不正出血」と呼ばれ、排卵やホルモンバランスの変化などの生理的な現象で起こるケースもあれば、婦人科系疾患が原因となって起こるケースもあります。

不正出血がなかなか治まらない、性交痛や排尿痛を伴うなどの症状があれば、放置せずに医療機関を受診しましょう。

今回は、おりものに血が混じるときに考えられる原因について詳しく解説します。

受診の目安もご紹介しますので、医療機関へ相談しようか迷っているという方はぜひ参考にしてください。

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目次

おりものに血が混じるのは「不正出血」

おりものに血が混じる症状は、多くの場合「不正出血」に分類されます。

まずは不正出血とはどのような症状なのか、おりものに異常が出ているサインと併せてご紹介します。

不正出血とは

生理(月経)以外のタイミングで腟から血が出ることを「不正出血(不正性器出血)」といいます。

おりものに明らかに血が混じっているという場合以外にも、茶色・ピンク色のおりものがみられる場合は、不正出血が起こっていると考えられます。

原因は多岐にわたり、排卵やホルモンバランスの変化で起こるケース(機能性出血)もあれば、子宮や腟、子宮頸部などの病気が関係しているケース(器質性出血)もあります。

また、出血の度合いには個人差があるため「少量だから大丈夫」「痛みはないから大丈夫」と一概にはいえません。

おりものに血が混じっていることに気付いたら、放置せずに原因を突き止めることが大切です。

特に出血がなかなか治まらない場合や悪化している場合、腹痛や発熱などの症状を伴う場合は、早めに婦人科を受診して原因を確認してもらいましょう。

おりものの異常の見分け方

おりものの異常の見分け方

おりものに血が混じっている場合は、色や量、においや他の症状の有無を確認することが大切です。

排卵期などにみられる少量の茶色やピンク色のおりものは、生理的な現象が影響している可能性があります。

しかし、おりものに以下のような症状が現れている場合は注意が必要です。

  • 真っ赤な血(鮮血)が混じっている
  • 黄色や緑色など、通常と異なる色をしている
  • 量が急に増加した
  • 魚が腐ったような強い臭いがある
  • 酒粕やカッテージチーズのような性状をしている

通常とは異なるおりものが出た場合は、感染症や婦人科系疾患が原因として考えられます。

色や量、においだけで原因を判断することは難しいため、気になる症状が続くときには早めに婦人科へ相談しましょう。

不正出血の種類とそれぞれの特徴

不正出血の種類とそれぞれの特徴

不正出血には原因によっていくつかの種類があり、それぞれ症状や適切な対処法が異なります。

ここでは、代表的な不正出血の種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

①器質性出血:器質的な原因による出血

子宮や腟、子宮頸部などの臓器に異常があることで起こる不正出血を「器質性出血」といいます。

器質性出血が起こる主な婦人科系疾患は、以下の通りです。

  • 子宮筋腫
  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮内膜症
  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん

出血の量や期間には個人差があり、病気によっては初期症状として少量の出血しか起こらないこともあります。

不正出血が繰り返される場合や長引く場合は、原因を特定するためにも早めに婦人科を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

②機能性出血:非器質的な原因による出血

子宮や卵巣に明らかな異常がないにもかかわらず、ホルモンバランスの乱れによって起こる不正出血が「機能性出血」です。

思春期や更年期に多くみられますが、ストレスや過労、急激な体重変化などが原因で排卵や月経周期が乱れ、出血することがあります。

出血量や期間には個人差があり、少量で自然に治まる場合もありますが、出血が長引いたり、繰り返したりする場合は注意が必要です。

他の病気が隠れている可能性もあるので、自己判断せずに婦人科を受診して原因を確認しましょう。

③中間期出血

排卵の時期に起こる少量の出血を「中間期出血(排卵期出血)」といいます。

排卵に伴う女性ホルモンの変動が原因で起こると考えられており、生理的な現象の一つに数えられます。

少量の茶色やピンク色のおりものが1~3日程度続き、腹痛などの症状を伴わないケースがほとんどです。

中間期出血であれば特に治療の必要はありませんが、出血の原因が不明である場合は注意が必要です。

出血量が多い、長期間続くという場合や、強い痛みを伴う場合は病気を発症している可能性があるので、気になる症状があれば婦人科を受診しましょう。

④その他の出血

妊娠初期にみられる「着床出血」や、性交時の刺激によって起こる「接触出血」など、不正出血には様々な種類が存在します。

器質的な異常、機能的な異常による出血以外にも、ピルの影響で不正出血が出ることもあります。

生理的な現象で起こっている場合は問題ありませんが、異所性妊娠(子宮外妊娠)や流産などが原因で出血が起こっている場合は、早急に対処しなければなりません。

また、婦人科疾患以外にも、外陰部の傷やできものからの出血が混じったり、尿道口や肛門付近での出血が混じったりしていることもあります。

放置していると命にかかわることもあるので、妊娠の可能性がある、出血が続いている、腹痛や体調不良を伴うという場合には、早急に婦人科を受診してください。

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【不正出血の原因】生理周期・ホルモンバランスの変化

おりものに血が混じっていると驚いてしまいますが、必ずしも病気を発症しているとは限りません。

排卵やホルモンバランスの変化、服用中の薬の影響などが原因となるケースもあります。不正出血の原因として考えられる、具体的な例をいくつかご紹介します。

排卵期出血・着床出血

おりものに血が混じる原因として、「排卵期出血」や「着床出血」など、生理的な現象が関係していることがあります。

排卵期出血は、排卵に伴う女性ホルモンの変動によって起こる少量の出血で、一般的には1~3日程度で自然に治まります。

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血を指しますが、全ての妊婦さんが経験するものではなく、むしろ経験する方が稀です。

どちらも一時的に起こる極少量の出血であり、3日以内には治まることがほとんどです。

出血量が多い、長引く場合や、強い腹痛を伴う場合は婦人科系疾患や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性があるので、早急に婦人科へ相談しましょう。

更年期・ピルの影響

更年期や低用量ピルの影響によって、おりものに血が混じるケースもあります。

更年期には女性ホルモンの分泌量が大きく変化するため、排卵や月経周期が乱れ、不正出血が起こりやすくなります。

また、低用量ピルを飲み始めた直後や飲み忘れがあった場合には、ホルモンバランスが一時的に変化して不正出血が起こることがあるのです。

生理的な現象であることも少なくありませんが、出血が長く続く場合や量が多い場合、閉経後に出血がみられた場合は、婦人科系疾患が原因となっている可能性もあります。

自己判断は危険ですので、婦人科を受診して原因を確認しましょう。

【不正出血の原因】婦人科系疾患

生理的な要因で不正出血が起こるケースもあれば、背景に婦人科系疾患が潜んでいるケースもあります。

早期発見・早期治療につなげるためにも、不正出血を引き起こす代表的な疾患と主な症状を把握しておきましょう。

①子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、30~40代の女性に多くみられる婦人科系疾患が「子宮筋腫」です。

筋腫(こぶ)の大きさや発生する場所によっては、不正出血や月経量の増加(過多月経)、月経期間の延長(過長月経)などを引き起こすことがあります。

また、貧血や下腹部の圧迫感、頻尿などの症状を伴うケースも少なくありません。

筋腫があっても症状がない場合は経過観察となることもありますが、不正出血や過多月経が続く場合は適切な検査や治療が必要になるので、早めに婦人科を受診しましょう。

②子宮頸管ポリープ・子宮内膜ポリープ

「子宮頸管ポリープ」や「子宮内膜ポリープ」は、子宮頸管や子宮内膜にできる良性の腫瘍(できもの)です。

不正出血が起こりやすい原因の一つで、特に性交後の出血や、おりものに鮮やかな色の血が混じるといった症状が多くみられます。

小さなポリープであれば自覚症状はほとんどありませんが、繰り返し出血が起こったり、生理が長引いたりすることで発覚するケースも少なくありません。

多くは良性ですが、稀に悪性病変が隠れていることもあるため自己判断は禁物です。

不正出血が続く場合は婦人科を受診し、必要に応じて検査や切除などの適切な治療を受けましょう。

③子宮内膜症

子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所(卵巣や腹膜など)で増殖する病気を「子宮内膜症」といいます。

代表的な症状は強い月経痛や慢性的な骨盤痛ですが、性交痛や排便痛、不正出血が起こることもあります。

子宮外で発生した子宮内膜に似た組織は、月経周期に合わせて増殖を繰り返すことから、生理が来るたびに症状が悪化する傾向があります。

生理痛が年々重くなっている、生理以外のタイミングでおりものに血が混じるという場合には、子宮内膜症を発症している可能性を疑いましょう。

子宮内膜症を放置していると不妊につながる可能性もあるので、早めに婦人科を受診してください。

④性感染症・子宮頸管炎

「性感染症」や「子宮頸管炎」も、おりものに血が混じる原因の一つです。

特にクラミジア感染症や淋菌感染症にかかると子宮頸管に炎症が起こり、不正出血や性交後の出血、おりものの増加やにおいの変化などの症状がみられることがあります。

初期は自覚症状に乏しく、気付かないうちに病状が悪化してしまうケースも少なくありません。

放置すると骨盤内炎症性疾患や不妊の原因となる可能性もあるので、おりものに異常がみられる、出血が続くという場合は、早めに婦人科で検査を受け、適切な治療を受けることが大切です。

⑤子宮頸がん・子宮体がん

「子宮頸がん」や「子宮体がん」などの悪性腫瘍ができると、初期症状として不正出血が起こることがあります。

特に性交後の出血や閉経後の出血、生理とは関係のない出血が続く場合は注意が必要です。

初期には自覚症状がほとんどないため、がんが進行してから発症に気付くという方が少なくありません。

出血が起こっても「少量だから」と放置せず、早めに婦人科を受診することが重要です。

子宮頸がんは20代後半から、子宮体がんは30代後半から少しずつ増える病気です。

不正出血の有無にかかわらず、2年に1回を目安に定期検診を受けて早期発見・早期治療を目指しましょう。

おりものに血が混じる場合の受診の目安

不正出血には「問題がないケース」もあれば、「受診が必要なケース」もあります。

以下の症状が出ている場合は、早急に婦人科を受診してください。

  • 鮮血が出ている
  • 一度に大量の出血がある
  • 血だけでなくレバー状の塊が混じっている
  • 生理以外のタイミングで繰り返し出血が起こっている
  • 不正出血が1週間以上続いている
  • おりものの色やにおい、量が普段と異なる
  • 外陰部にかゆみや痛みがある
  • 下腹部に強い痛みがある
  • 発熱がある
  • めまいやふらつきがある

特に「ナプキンがいっぱいになるほど大量の出血がある」「意識が遠のくほどの激しい腹痛がある」という場合には緊急性が高いといえるので、速やかに婦人科を受診してください。

大したことはないと思っていても、少量の出血が、実は重大な疾患を発症しているサインだったというケースもあります。

原因を突き止めるには適切な検査を受ける必要があるので、初めて不正出血がみられた場合や、原因がわからない場合は、一度婦人科を受診しましょう。

不正出血に不安を感じている方は医療法人心鹿会へご相談ください

不正出血に不安を感じている方は医療法人心鹿会へご相談ください

おりものに血が混じる症状は「不正出血」と呼ばれ、排卵やホルモンバランスの変化など生理的な現象で起こるケースもあれば、子宮筋腫や子宮頸がんなどの婦人科系疾患が関係しているケースもあります。

一時的な症状であっても、出血を繰り返す場合や量が多い場合、腹痛や発熱などを伴う場合は、早めに婦人科を受診することが大切です。

不正出血にお悩みの方は、医療法人心鹿会へご相談ください。

患者様一人ひとりの症状に合わせて、最適な治療をご提案いたします。

当院の医師や看護師は全て女性ですので、「おりものの色やにおいが変わった気がする」「デリケートゾーンに赤みやかゆみがある」など、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。

この記事の監修者
鎌田 良子

兵庫医大医学部卒業。泌尿器科専門医、そして腹腔鏡手術・内視鏡手術のエキスパートとして執刀医または後輩の指導育成にあたる。プライベートではトライアスロンでもっとも名のあるアイアンマン70.3世界選手権出場、完走を果たす。