募集している治験は、治験の最後のステップである『第III相試験』(検証的試験)となります。
『第III相試験』は、多数の患者さんを対象に、それまでの治験の結果から得られた「くすりの候補」の有効性、安全性、使い方を確認する最終ステップです。確認の方法は、現在使われている標準的なくすりとの比較や、薬効は含まれていないプラセボ(偽薬)との比較が中心になります。
治験は、患者さんの協力なしに行うことはできません。
そのため、患者さんには医師が丁寧に時間をかけて説明し、試験に参加しなくても、途中でやめても不利益がないことを約束します。このことを理解し、同意書にサインした患者さんだけが治験に参加できます。この「十分な説明を受けたうえでの同意」を「インフォームド・コンセント」といいます。
また、患者さんが安心して試験に参加できるように、治験を行う病院は次の条件を満たしている必要があります。試験を行うための医療設備が整っていること、緊急の場合にはすぐに必要な治療や対応ができること、そして責任をもって治験を行う医師、看護師、薬剤師がそろっていることです。
(参考:厚生労働省:医療品の臨床試験の実施の基準に関する省令 第54条)