子宮内膜症
対応診療科:婦人科
子宮内膜症とは
本来子宮内膜であるべき細胞が、子宮内膜から別の場所で発生(移動し、定着するとも言われます)することで、月経の際に強い腹痛などの症状を起こします。卵巣や子宮筋層に生じることが多く知られています。
卵巣にできた子宮内膜症は、内部の見た目の特徴からチョコレート嚢腫とも呼ばれています。
原因
子宮の中にいるべき内膜細胞が、子宮の外に存在し、悪い影響を及ぼしている状態です。なぜ子宮の細胞が、子宮外に出ていってしまうのかははっきりわかっていませんが、逆流してその場所に移植されるという考え方などがあります。
治療方法
月経に関するホルモンバランスを調整するために低容量ピルを飲みます。
ピルが飲めないひとは、漢方や生活習慣で改善を試みます。
検査
外陰部の診察、経腟超音波検査、性感染症(淋菌・クラミジア)、子宮頸部の細胞診、採血、MRIなどを行います。
費用
子宮内膜症の診療は保険診療です。
【初診】診察、腟培養、感染症検査、経腟超音波検査、子宮頸部細胞診を全て含め自己負担額は5,000円程度(自己負担3割の方)です。
【再診】診察、投薬(院内処方)を全て含め自己負担額は2,500〜3,000円程度(自己負担3割の方、処方1ヶ月分)です。
土曜日午後の診療の場合は1割増となります。 以下のような場合は、金額が大きく変化することがありますのでご了承ください。
・ 定期的な検診による採血や内診の検査を行なったとき。
・経過中に別の疾患が疑われ、精査のための検査が必要と主治医が判断を行なったとき。