処女膜強靭症
対応診療科:女性性機能
処女膜強靭症とは
処女膜が硬くて挿入ができない状態のことです。
月経の時に出血するための穴は開いていますが、その大きさが非常に小さいことが問題です。
そのため、患者さんはタンポンを入れることができない、セックスの挿入が上手くいかないなどの症状から病院を受診されることが多いです。
処女膜強靭症と間違われやすい疾患
前庭部痛
処女膜強靭症と間違われやすい疾患に前庭部痛があります。
前庭部痛は、処女膜は狭くないのに入口の前庭部が痛いために、腟内への挿入が上手くできない状態です。
前庭部痛は、産婦人科の医師であっても見落とすことが多く、女性性機能を専門に扱っている医師での治療が望まれます。
原因
生まれつき処女膜を形成している組織が硬く、分厚い構造となっているため、腟の開口部が狭くなっている状態です。
特に、肛門側(6時方向)の処女膜が分厚くなっていることが多く、腟口はやや頭側に開口します。
処女膜は完全にふさがっているわけではないため、月経中の出血は腟の外に排出されます。
治療方法
処女膜強靭症の治療は手術です。
外陰部・腟口・後に続いている腟の状態を確認し、狭くなっている部分を確認します。
人によっては、腟や子宮に奇形を伴っており腟や子宮2つ認められることもあるため、安易に処女膜だけを手術で解決するだけではなく、子宮や腟に異常がないかを確認することが大切です。
処女膜強靭症の程度には個人差があるため、手術の方法はもっとも体の負担の少ない方法を選びます。
子宮の検査のための器械さえ挿入できないくらい狭い場合は、手術で処女膜を切開(または処女膜の一部を切除)した行ったほうが、はやく問題が解決します。
二宮レディースクリニックでは、処女膜強靭症に伴う挿入障害の場合、当日に処置を行うことも可能です。
検査
外陰部の診察、腟口の確認、超音波検査、必要があればがん検査や感染症の検査などを行います。
費用
処女膜強靭症の診療は自由診療です。
- 初診料 11,000円
- 再診料 3,300円
- 検査費用 11,000〜55,000円
- 外陰 モナリザタッチ 33,000円
- 処女膜切開+CO2フラクショナルレーザー 110,000円
- 前庭部切除 275,000円
- 治療器具 3,850〜12,000円
初診および再診ですべての費用が必要なわけではありません。治療方針などの説明後、患者様が治療同意をされた場合の例です。
以下のような場合は、金額が大きく変化することがありますのでご了承ください。 処女膜強靭症以外の病気が疑われ、予想された検査以外の検査が必要と主治医が判断を行なったとき