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2026.04.06

京都院

未成年は親の同意書なしで中絶できる?同意書を用意できない場合の対処方法をご紹介

予期せず妊娠が発覚すると、誰しも慌ててしまいます。

特に未成年の方は、「親に相談したら怒られる」「どう対処すれば良いのかわからない」と、一人で悩みを抱えてしまう方が少なくありません。

基本的に中絶手術を受ける際には、『同意書』の提出を求められます。

未成年者の場合は、本人だけでなく親権者の同意書を求められるケースがほとんどですが、同意書なしで手術を受けることはできないのでしょうか。

そもそも、なぜ同意書が必要なのでしょうか。

今回は、未成年者の中絶手術について解説します。

親に相談できない、同意書を書いてもらえない場合の対処方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

中絶手術は妊娠から時間が経つほど
身体への負担が大きくなります。

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目次

中絶手術の「同意書」とは?

中絶手術の「同意書」とは?

妊娠した女性と配偶者が中絶に同意することを証明する書類が、「同意書」です。

手術を受ける前にクリニックから渡される書類で、署名を行うことで「中絶手術を受けることに同意した」とみなされます。

既婚者の場合は、配偶者(法律上婚姻関係にある夫)の同意書なしに手術を行うことはできません。

ただし、「配偶者が知れないとき」「配偶者が意思表示できない状態にあるとき」「配偶者からDVや性的暴行を受けていて心身に傷害を及ぼすおそれがある場合」などの特例では、本人のみの同意で手術が行われることもあります。

未婚、もしくは独身の方(成人女性)の場合はそもそも配偶者がいないため、本人の同意書があれば手術を受けることが可能です。

未成年者は親の同意書なしでも中絶手術を受けられる?

未成年の方でまだ結婚していない場合は「未婚者」に該当しますが、それでも同意書は必要なのでしょうか。

親に同意書を書いてもらえない場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。詳しく解説します。

未成年者の中絶手術には親の同意書が必要

未成年の方が中絶手術を受ける場合は、親権者の同意書が必要です。

2022年4月の民法改正により、18歳以上は「成人」となりました。

そのため、法的には18歳・19歳の方はご本人の同意のみで手術が可能ですが、多くの医療機関では、以下の理由から20歳未満(または高校卒業まで)の方には保護者の同意や立ち会いをお願いしています。

  • 手術には心身のリスクが伴い、術後のサポートが必要なため
  • 高額な自由診療における支払いトラブルを避けるため
  • 万が一の緊急時に、保護者への連絡が必要になる可能性があるため

クリニックによっては、同意書の提出だけでなく、診察・検査・手術に際して保護者の付き添いを求められることもあります。

18歳未満の方については、法律上の「未成年者」に該当するため、親権者の同意書が必須となります。

親との仲が良好であれば、言いにくい問題であっても勇気を出して相談することをおすすめします。

親に同意書を書いてもらえない場合の対処方法

相談した方が良いとわかっていても、「どうしても言いにくい」「同意を得るのが難しい」という方もいるでしょう。

親に同意書を書いてもらうのが難しい場合は、まずは医療機関へ相談しましょう。

中絶手術を受けられる期間は、母体保護法によって「妊娠22週未満(21週6日まで)」と定められています。

妊娠22週を過ぎてしまうと、中絶という選択ができなくなってしまいます。

現在の妊娠週数と母体の健康状態を確認するためにも、妊娠に気付いたら早急に婦人科や産婦人科を受診してください。

特別な事情があれば医師や看護師に打ち明けて、一緒に解決の道を探しましょう。

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同意書が必要とされる理由

そもそも中絶手術を受ける上で、なぜ同意書の提出を求められるのでしょうか。一体どのような役割があるのでしょうか。

同意書の必要性について解説します。

母体保護法に基づく規定

日本の「母体保護法」では、本人と配偶者の同意を得て手術を行うよう定められています。

母体保護法 第3章 母性保護 第14条(抜粋)   都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。

引用元:厚生労働省「母体保護法

そのため、クリニックでは手術を行う前に、ご本人や配偶者の方に同意書の提出を求めるのです。

なお、母体保護法の条文上は未成年者への親権者同意は明示されていませんが、未成年者(特に18歳未満)が手術を受ける際は、医療機関の判断として親権者の同意を求めるケースがほとんどです。

未婚(独身)の場合: 相手が法律上の夫(配偶者)でなければ、法的に相手の同意書は必須ではありません。しかし、多くのクリニックではトラブル防止のため、お相手(パートナー)の署名を推奨しています。

特殊な事情がある場合:
相手が誰かわからない、DVを受けている、連絡が全く取れないといった事情がある場合は、本人だけの同意で手術が受けられる特例もあります。
一人で悩まずに必ず医師に相談してください。

本人の意思確認

中絶手術における同意書は、「意思確認」の役割も持ちます。

手術を行う前には、医師や看護師から手術の方法や流れ、リスクについて詳細な説明が行われます。

説明を理解したこと、手術を受けると決めたことを証明する手段として、同意書の提出が求められるのです。

同意書を受け取っても中絶手術に対してまだ不安や疑問があるという方は、署名を行う前にクリニックへ相談しましょう。

自身の決断を後悔しないためにも、納得した上で同意書に署名することが大切です。

中絶手術の方法と費用

中絶手術の方法と費用

中絶手術を受けると決めたら、気になるのが具体的な方法と費用についてです。

不安や疑問を払拭するためにも、事前に手術方法と費用の目安を把握しておきましょう。

手術方法

未成年者の方でも、成人女性と同じ方法で中絶手術を行います。

中絶手術の方法は、初期中絶(妊娠6週~12週未満)と、中期中絶(妊娠12週〜22週未満)で異なり、初期中絶の場合は「電動吸引法(EVA)」や「手動吸引法(MVA)」で手術が行われます。

現在は手術(吸引法など)のほかに、妊娠初期(9週0日まで)であれば「経口中絶薬」という選択肢もあります。

薬を服用して妊娠を終了させる方法で、指定医師のいる医療機関での処方・管理のもとで行われます。

服用後は一定時間、医療機関内での経過観察が必要です。

持病や服薬状況によっては使用できない場合もあるため、医師による事前の診察・問診が必須です。

吸引法は、麻酔中に吸引機(チューブ)で胎嚢・絨毛組織を吸引するという方法で、手術時間は5~10分程度です(麻酔・前処置等を含めた処置全体では1〜2時間程度かかります)。

基本的に手術方法は同じですが、「電動吸引法(EVA)」では金属製、「手動吸引法(MVA)」ではプラスチック(ポリプロピレン)製の吸引機が使用されます。

手術方法を選べる場合は、子宮への負担や合併症のリスクが少ない「手動吸引法(MVA)」を選択すると良いでしょう。

中期中絶(妊娠12週〜22週未満)の場合は、子宮収縮剤を使用して分娩と同様の方法で子宮内容物を娩出させる「分娩誘発法」が主な方法です。

入院が必要となり、対応できるクリニック・病院は限られています。

経口中絶薬を希望する場合や妊娠中期に入ってから中絶手術を受ける場合は、まず対応しているクリニックを探しましょう。

費用の目安

初期中絶の費用の目安は、10~20万円程度です。

健康保険は適用されないため、診察・検査・手術にかかる費用は全額自己負担となります。

同じ初期中絶でも妊娠週数によって異なり、週数が増えるごとに費用も高くなります。

海と空クリニック京都駅前を例に挙げると、費用の内訳は以下の通りです。

  • 妊娠診断(診察・エコー・尿検査):5,500円
  • 術前検査(血液検査・心電図・クラミジア・淋菌PCR検査):15,400円
  • 手術費用(妊娠8週6日まで):99,000円
  • 手術費用(妊娠9週0日〜11週6日):132,000円
    (※土曜日に手術を行う場合は、33,000円加算)
  • 1週間後術後診察費用:3,300円

未成年者の中絶手術に関するよくある質問

最後に、未成年者の中絶手術に関するよくある質問をご紹介します。

中絶手術を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

質問① 親の同意書は何歳まで必要?

成人年齢に達していない18歳未満(17歳以下)の方は、親権者の同意書が必要です。

クリニックによっては、18歳であっても高校生(卒業前)の場合は同意書の提出を求められることがあります。

また、同意書の提出だけでなく、診察・検査・手術の際に親権者の付き添いを求められることもあります。

18歳未満の方や、18・19歳でも高校生の方などの場合、多くのクリニックで保護者の同意を必須としています。

内緒で進めることは難しいのが現状ですが、「どうしても親に言えない事情」がある場合は、一人で悩まずにまずはクリニックを受診してください。

当院では、守秘義務を守りながら、あなたが最も安全に、納得できる解決策を一緒に考えます。

また、公共の相談窓口(「にんしんSOS」など)をご紹介することも可能です。

質問② 同意書を自分で書くとバレる?

同意書の署名を偽造したり、嘘の内容を書いたりする行為は「有印私文書偽造罪」に該当します。

自分で書かずに第三者に署名をお願いすると、自分だけでなく署名した人も罪に問われることになります。

一時的に誤魔化せたとしても後々大きなトラブルにつながる可能性があるので、絶対にやめましょう。

親の同意書を用意できない場合は、クリニックへご相談ください。

質問③ 中絶手術の同意書はどこでもらえる?

中絶手術の同意書は、診察を受けた際に医師から渡される、もしくはクリニックの窓口で受け取ることができます。

クリニックによっては、公式サイトからダウンロードすることも可能です。

同意書は医療機関によって形式が異なるので、手術を希望しているクリニックのものを用意しましょう。

誰にも相談できずに悩んでいる方は海と空クリニック京都駅前へご相談ください

誰にも相談できずに悩んでいる方は海と空クリニック京都駅前へご相談ください

未成年の方が中絶手術を受けるためには、親権者の同意書が必要です。

しかし、相談しにくいからと問題を先送りにしていると、中絶できるタイミングを逃してしまう恐れがあります。

「親に相談できない」「同意書を書いてもらえない」という方は、まずは海と空クリニック京都駅前へご相談ください。

妊娠しているか確認した上で、患者様の気持ちに寄り添いながら最適な対処法をご提案いたします。

クリニックにご相談いただくことで、医師や看護師から責められたり、叱られたりするようなことは決してありません。

患者様の立場に立って一緒に解決方法を探しますので、心配せずにご来院ください。

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この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。

この記事の監修者
池田 裕美枝

京都大学医学部卒業。総合内科研修後、産婦人科に転向。現在、海と空クリニック京都駅前院の院長として専門的診療に従事。また、神戸市立医療センター中央市民病院女性外来等を担当しつつ京都大学大学院医学研究科にて、女性の社会的孤立や月経前症候群による社会的インパクトなどを研究している。