みなさん、 おはようございます。
二宮レディースクリニック 院長の二宮典子です。
モナリザタッチの実績や効果については過去の記事をみていただき、少しご理解いただけている頃かと思います。
良いところばっかり言って、ほんまかいな?
と思っている人もいますよね。
そうなんです。
やっぱり250回以上も施術をしていると、困った症例もあります。
困った症例の振り返りが、今後モナリザタッチを施術されるドクターやこれから施術を考えていらっしゃる患者さんの安全管理に重要と思い、私が以前院長を務めていた「LUNA心斎橋」で経験したことについて脚色を交えながらお話しますね。
実際の事例を参考にした医療フィクションとしてお楽しみください!(^^)!
モナリザタッチの困った症例 その1
55歳のA子さんの話
A子さんは55歳の主婦。結婚25年目、2人のお子さんも独立され、旦那さんとの2人暮らしが半年前から始まりました。
旦那さんとのセックスは、30代のころは子育てで忙しく、旦那さんから求められてもどちらかというと乗り気になれず、そこまで積極的にはしてこなかったA子さん。
最後に旦那さんとセックスしたのは40代のころ?
『別にセックスがなくたって、夫とは仲良しだし問題ないよね。』
と思っていましたが、
この半年、2人きりでいる時間も増え、旦那さんとのスキンシップも多くなるなか、ある夜に久しぶりにセックスする雰囲気になりました。
久しぶりのセックスは
…。
痛い!
めっちゃ痛い!
なんだか指で触られた部分がすでに痛い!
これじゃ挿入なんて、無理だ Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
『子供も独立したし、夫との時間を楽しむことも大切。』
とせっかく自分の気持ちも盛り上がってきた矢先の自分の身体の変化に心が付いていきません。
今更、セックスのために何か努力なんて…。と恥ずかしいような情けないような気持ちもありましたが
何か大きな病気が隠れているのかも、と身体のことも心配なので、病院を受診することにしました。
婦人科で検査
近所のBレディースクリニックは5年前に子宮がん検査を受けたっきりですが、久しぶりに受診をして検査をしてもらいました。
婦人科特有の診察台の検査もヒリヒリ、チクチクしますが。先生は
『大丈夫ですよ、子宮も卵巣も特に腫れたりしていません。
腟の萎縮があるのでそれが原因でしょう』
翌週の検査結果でも
『子宮頸がんの検査や菌の検査も異常ありませんでした。』
『もしいたければ潤滑剤など使ってくださいね』
さっそくその夜に夫に報告を行い、
潤滑剤を使ってみました。
少し痛みはましな感じはありますが、痛いもんは痛い!
なんだか、悲しくなってきたA子さん。
他に治療はないものだろうか…。
だれに相談できるでもないので、
スマホでなんと調べればいいかもわかりません。
そんなある日、たまたま友人の一人が「モナリザタッチ」というのが良いらしいよ、と教えてくれました。
調べてみると、腟にレーザーをあてて、腟が若返る、性交痛の緩和にも期待できるかもとのこと。
これは私にピッタリなのでは?
早速、自宅から通える場所で「モナリザタッチ」を行っているクリニックを探して予約を入れました。
LUNA心斎橋の受診
A子さんは大阪の心斎橋にある女性医療クリニックLUNA心斎橋というところを受診することにしました。
モナリザタッチ以外にも、泌尿器科・婦人科・性交痛の相談もできるみたいなので、何かあったときも安心だし、女医さんというのもうれしい。
受診すると、大阪弁の女医さんが対応。
『なんか、ホームページの写真とちょっと印象違う気もするけど‥
まぁいいか。』
自分の経過を話して、モナリザタッチを希望していることを伝えると
早速、またしてもあの診察台です。
前の婦人科の先生は何にもないっていってたけど。
また検査か。痛かったら嫌だな…。
内診台で、意外なことが
『はい、じゃあ力を抜いて~』
『あー、これはあれですね。モナリザタッチだけだとちょっと難しかも。
はい、じゃあカーテンあけるよー
鏡みてー
説明しまーす』
え?
何?カーテンあける?
なになに?
『ここが大陰唇ね
大陰唇は痛くないでしょ、これは皮膚だからね。』
『はい、ここ。
小陰唇があったはずなんだけど
皮膚と粘膜がくっついちゃってます』
うん。たしかに、チクチクする!
『あと、これがクリトリス、陰核っていうところ』
『本当は包皮が剥けるんだど、癒着しててくっついてるねん』
『ほんで、腟はさておき、その手前のここが真っ赤やろー?』
はい、確かに赤いところがあります
『ここが痛いはずやで』
痛い! 確かに、そこ痛いです!
『これはだいぶ痛かったよね』
です!
『よく我慢したねー』
なに?
私の腟、変なの?
だって婦人科では萎縮だけって言われたよ?
ちゃららーーーん
A子さんの病名とは
はい、寸劇にお付き合いいただきありがとうございます。
ということで
LUNA心斎橋にはこのような患者さんがわりと来院されていましたが、
病名
硬化性萎縮性苔癬
こうかせい いしゅくせい たいせん
であるケースが多いのです。
ポイントは
・婦人科では検査異常がないと言われた
・外性器(特に陰核・小陰唇・腟口)に癒着がある
・かなり強固な痒みや痛みを伴う(伴っていた)
粘膜萎縮の痛みだけなら、
モナリザタッチと保湿などで症状全体の改善が期待できると思います。
でも、外性器が癒着・変形している場合は
そこを広げるような対応をしたり、手術などで形成をしなおしてあげないと、もともと困っている痛みの改善にはならないことがあります。
ブログという情報源のため、症例の写真を提示ができないのが残念ですが、今後どのようにみなさんに見せていけるか考えます。
え? 自分では判断できないって
諦めないで!
できれば1か月に1回くらい
お風呂上りに鏡で自分の性器にご挨拶してみてください。
何か変かもと思えば、かかりつけの婦人科・女性泌尿器科の先生に質問にいったらいいんです!
何もなければラッキー!
何かあったら治療!
二宮レディースクリニックのモナリザタッチ
二宮レディースクリニックのモナリザタッチは
院長 二宮が患者様お一人お一人の診察・適応を判断し
責任をもって施術をさせていただきます。
二宮レディースクリニックのモナリザタッチご料金
1回 55,000円(税込)
3回セット 143,000円(税込)
外陰のみ 1回 33,000円(税込)
(3回セットは4週間ごとの施術が効果的です。)
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は 困った症例その2 についてです。
医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。