第41回婦人科漢方研究会
みなさん、お久しぶりです。二宮レディースクリニック院長の二宮典子です。
9月4日日曜日、京都グランビアで行われた第41回婦人科漢方研究会のご報告をさせていただきます。
二宮と婦人科の池田先生が発表してきました。
池田先生は漢方で疲労が改善するか、というテーマの研究を。
二宮はワークショップの指定演題で、疲労に対する漢方での治療について発表させていただきました。
この日の京都は晴れ!
会場の京都グランビアから見える京都タワーもとても綺麗です。
池田先生による優秀演題発表
池田先生は、なんと優秀演題にノミネート!
さすがです。
研究のテーマは【甘麦大棗湯は疲労を改善するか】です。
就業の後に甘麦大棗湯を内服してもらい
疲労度計を用いてを測定したところ
内服をしているときのほうが疲労を改善するという内容でした。
(疲労の定義には色々あるものの、今回は交感神経と副交感神経のバランスが良好になるというものを用いました)
まだ試験段階での研究ではありましたが、
漢方が疲労を改善させることができるのでは、という可能性を感じられるデータでした。
ワークショップ【疲労と漢方】
二宮は、今回の研究会の大会長である滋賀医大の村上先生にお呼びいただき、
今回の研究会のトリを務めさせていただきました。
疲労に対する漢方治療について。
内容は、疲労という感覚は、医学的にどのように考えられているか、
それに対する漢方の効果・影響についてのデータをまとめさせていただきました。
また、疲労への漢方では効果が不十分であったとき、
【証】(その人の特性など)にあわせて漢方を選ぶ際のポイントについてをお話しさせていただきました。
神奈川県知事の黒岩先生のお話も
また、印象深かったのが神奈川県の黒岩知事のお話でした。
知事からのお話しということですが、内容なゴリゴリの漢方の話!
今回の講演を拝聴するまで、黒岩知事がこんなにも漢方にお詳しい人だとは知りませんでした。
今は知事として漢方的な考え方、養生の有用性を
全世界に向けて発信し続けていらっしゃるそうです。
本当に素晴らしいお話しでした。
ふたりでお茶タイム
漢方研究会のあと、京都駅付近にある池田先生おすすめのカフェで二人でお茶をして帰りました。
京都駅のイートパラダイス内にあるデリーモというカフェです。
今回はいただかなかったですが、
ショーケースのケーキもめっちゃおいしそうでした。
池田先生と本日の反省会をして終了!
漢方の勉強は1日にしてならず!
みなさんの生活に役立つ漢方をきちんと見極めて処方するよう日々精進させていただきます。
ということで、今回は学会報告でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
受診もお待ちしております。
医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。