みなさん、おはようございます。
女性医療クリニックLUNA心斎橋 院長の二宮典子です。
本日からは、過活動膀胱の治療についてのお話です。
過活動膀胱へのボツリヌス毒素注射、いよいよ保険適応開始
2020年4月から失禁を伴う難治性過活動膀胱の患者さんに対して膀胱ボツリヌス毒素注射が保険適応になります!
いぇぇーーーーーい!!
え?
過活動膀胱ってなに?
ボツリヌス毒素ってなに?
漢字が多い?
そうですね。
すみません。
わかりやすく説明すると、
『私、毎日頻尿でトイレが近くて困っているの。病院に行って頻尿に効くっていう薬ももらって飲んでいる(または、飲んでいた)。でも薬の効果はいまいち。
トイレはまだ近いし、トイレにいきたくなって我慢できなくて漏れることもある。困っているの。』
そういう患者さんに、薬以外の治療が保険で認められるようになりました。
膀胱の筋肉に直接、注射で薬を注入しちゃいます。1日何回も尿意で困らないようにできるし、漏れもましになっちゃうよ。なんなら薬も飲まなくても良いかもよ。
です!
女性医療クリニックLUNA心斎橋での膀胱ボツリヌス毒素注射治療経験
当院、女性医療クリニックLUNA心斎橋では
開院当時より難治性の過活動膀胱の患者さんに
自費で膀胱内ボツリヌス毒素注射を行っておりました
(お値段約15万円)
ですので、
保険適応になる以前から治療方法のノウハウは習得していました。
また治療効果についても確信していました。
ボツリヌス毒素注射の治験~保険適応
その後、
3年前に難治性過活動膀胱に対するボツリヌス毒素注射の治療について
メーカーから治験が行われました。
女性医療クリニックLUNA心斎橋でも
2017年1月より治験に参加をさせていただきました。
ご協力いただいた患者さん方、ご協力誠にありがとうございました。
その治療成績が厚生労働省に認められ
いよいよ2020年の4月から
はれて はれて
過活動膀胱に対しての膀胱ボツリヌス毒素注射が
保険適応となったわけです。
そこで、膀胱へのボツリヌス毒素注射がいかようのものなのか気になっているかたも多くいらっしゃると思いますので
どういった人が治療に適切なのか、その治療効果と持続時間、副作用・合併症、注意すべきこと、患者さんが実際に支払う自己負担額(およそ)などなど当院で行った治療経験を踏まえて、ブログを通してお伝えしていこうと思います。
では明日からの内容、お楽しみに~~
医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。