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スタッフブログ

2020.08.05

心斎橋院

新型コロナウィルスの特効薬?

みなさん、こんにちは

女性医療クリニックLUNA心斎橋 院長の二宮典子です。

まだまだコロナ感染は収まりそうにありませんが、皆さんはお元気でお過ごしですか?

さて先日WHOからこんな発表がありました

『コロナに特効薬は無い』

これについて、みなさんどう思われましたか?

今回は泌尿器科・婦人科・女性性機能とは関係ないところですが、すこしお話ししようと思います。

コロナに特効薬はない

コロナに特効薬は無いと言う情報が流れていますが。

それはそもそも当然です。

なぜって、コロナウィルスってもともとは風邪の原因ウィルスです。そもそも現代医学で今まで風邪のウィルスに対する特効薬がなかったことを考えると、現在の新型コロナウィルスに対する特効薬が期待できないと言う報道も、当たり前のように思います。

(ちなみに、風邪の治療薬を発明できたらノーベル賞とも言われるくらいです)

またワクチン開発に関しても同様です。もちろんワクチンに全く有効性がないとは言いませんが、今まで風邪に対してワクチンができなかったように、コロナウィルスワクチンに関しても限界があると思います。

人間が多様であることの価値

現在の日本は、まるで同じような人を、同じように崇拝し、みんな同じ能力が良い、と言うような風潮があるように思います。

ウィルスも遺伝子です。自分と同じ遺伝子を残すことが目的です。ウィルスは、人間(宿主)の細胞に入り込むようなシステムを持っていますが、人間が全く同じDNA構造で、同じ免疫システムしかもっていなければ、今回のような未知のウィルスや大規模な環境変化があれば、一瞬で人類が全滅するということもあり得ます。

しかし、現実はそんなこともなくて、人間の中にももちろん多様性(ダイバーシティ)はあるわけです。多様性・ダイバーシティというのは、価値観や生き方、働き方といった要素だけではなく、生物学的な意味でも非常に重要です。

例えば鎌状赤血球と言う特殊な貧血の病気がありますが、この赤血球は通常の生活には非常に不利益が多いです。なんせ、かなりひどい貧血ですから。しかし、普通の赤血球を持つ人に比べ、マラリアという感染症には感染しにくいということが知られています。例えば、(ないと思いますが)マラリアが世界に降りかかってきても、こういった少数派だけど特殊な遺伝子を持つ人がちゃんと生き残るんです。

ここで、最近話題になっている医者の嘱託殺人についても少し触れようと思いますが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難治性の疾患なども、病気ではありますが、多様性の一部と考えることはできないでしょうか?どんな疾患であっても、生きていることが重要で、まして医師資格をもっている人が嘱託であっても人を殺すなんて言語道断なのです。病気はつらいですが、みんな違ってみんな良い。相田みつをさんもそうおっしゃっていましたね。

まとめ

ということで、話はそれましたが、ウィルスなどの感染症は、医学によって完全に打ち勝つことはできないかもしれませんが、人類の進化や多様性を認めることによって、感染しづらい特殊な能力を持つ人類が生き残っていくと言う可能性はゼロではないと思います。

また、ウィルスに特効薬はなくっても、私たちはちゃんと生活を営むことはできますし、感染を予防したり、伝搬させないように暮らしたり、免疫力を高める努力をすることは可能です。

暗いニュースが多いですが、みなさんの価値は変わりません。しっかり自分ができる最大限のことを行い、日々感謝を忘れずに頑張っていきましょう!

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。