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スタッフブログ

2020.06.24

心斎橋院

ピルの飲み始め 飲み終わり

みなさん おはようございます。

女性医療クリニックLUNA心斎橋 院長二宮です。

本日はピルのお話。

ピルとは?

ピルって聞いたことはあるけれど、いったい何?と思っていますよね。

私も実際医者になってもあまりピンと来ていませんでした( ;∀;)

だって、ピルってpill、

英語では単に丸っこい形の薬のことを指します。

例えば「take a pill」で薬を飲む。

つまり、丸いかたちの薬なら何でもピルって言えてしまうのです。

でも、一般的に日本語のカタカナで「ピル」と表記する場合のは

低用量経口避妊薬のことを指します。

つまり低用量=少ないホルモン量で、経口=飲み薬で、避妊薬=妊娠を防ぐ薬、ということです。

避妊薬と言われると、妊娠を防ぐための薬で、あんまり関係ないと思ってしまいがちですが、

 

それはそれは

とってももったいない!

 

ピルって避妊以外にも女性に良いことがたくさんあるのです。

ピルの効果について

効果その① 避妊

その名の通り、ピルを飲んでいれば避妊ができます

難しい作用まで覚える必要はありませんが、そのメカニズムの最大の理由は、自分の卵巣から卵を排出させない(排卵を抑制する)ことにあります。

セックスで女性の子宮内に精子が入ってきても、卵(卵子)がないために妊娠することはありません。

排卵を抑制する以外にもいくつかメカニズムがあり、妊娠を予防します。

効果その② 生理痛の軽減

ホルモンを調整して、子宮内膜の増殖を抑えるため生理のときに出現する痛みを抑える効果があります。

生理痛に悩んでいる子は、生理痛が始まってから痛み止めを飲むよりも効果的であることが多いです。

効果その③ 排卵痛の軽減

ピルは卵巣から卵子を排出させないようにします。

そのため、当然ですが、排卵痛になることがありません。

月経と月経の間に何日か下腹部が痛んだり、軽い出血があった人は、排卵痛のことがありますので、ピルをのめばそういった不具合からも解消されますよ。

効果その④ PMSの軽減

PMSというのは、生理前に調子が悪くなる状態のことです。

正式には、月経前症候群と呼ばれます。生理の3-10日前から症状が始まります。気分的なことと、身体の症状どちらも影響されます。特徴として、生理が始まると、それらの症状が嘘みたいに楽になることです。

PMSは、月経の最後の方に分泌が多くなる黄体ホルモンが原因と言われています。ピルは、自分から分泌される黄体ホルモンを少なくさせ、ホルモンを安定させる作用があるので、PMSにも有効とされています。

まとめ

いかがでしょうか?

ピルも飲んでみても悪くないかな、と思いませんか?

私が学生のころは、ピルなんて避妊だけが目的という教えられ方をしていたので、普通の女子は飲まない、みたいな風潮がありましたが

全然そんなことはありません。

そこで、次はいつ飲み始めていいの?それから飲んでやめるタイミングは?などの質問もあるので、それを動画にしてみました。

ご興味があればみてくださいね。

↓↓↓リンクはこちら↓↓↓

https://youtu.be/yAmJ-9T858Q

女性医療クリニックLUNA心斎橋は生理に関連した女子のトラブルにも女医・女性スタッフが対応させていただきます。安心してご相談くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。