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スタッフブログ

2020.06.11

心斎橋院

デリケートゾーンが痒い!

おはようございます。

女性医療クリニックLUNA心斎橋 院長の二宮です。

本日は、梅雨って感じの話題!

痒みについてです。

デリケートゾーンが痒くなる主な疾患

カンジダ感染症

カンジダ腟炎、カンジダ外陰炎。デリケートゾーンの痒みで一度は聞いたことがある名前だと思います。

皮膚が腫れぼったくなって、赤みがあって、イタ痒い

オリモノも、ヨーグルトのカスみたいなものがポロポロでたりすることが多いです。それ以外にも緑色に似たような色になることもあります。

私も最初、患者さんのオリモノをみるまでは、

オリモノ緑ってなんやねん??

そんなわけないやん!

と思っていたのですが、

確かに、緑に見えるんです(笑)

決して青汁のような色ではありませんが、黄緑というか、確かに緑なんですね。

ははは!

って、笑いごとではないですね。

緑になるときは、カンジダに他の雑菌が混ざっていることもありますが、なんせ人間から出ないような色になります。

カンジダはカビの一種なので、通常はおとなしくしていますが

免疫が低下したときに他のばい菌を押しのけて元気に活動を始め、私たちに痒みを起こすという疾患です。

カビであるカンジダは酸っぱいところは嫌いです。なので、通常の健康的な腟の環境であれば簡単には増殖できないですが

ストレス・寝不足・ナプキンの群れ・他の病気のために抗生剤を飲んだ後などなど

様々な理由で腟や外陰の環境と自分の免疫力が低下すると

あれよあれよと言う間にカンジダ菌が大暴れします。

ご注意くださいね。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)

これも相当有名です。

接触による炎症、つまり、自分の皮膚に合わないものに皮膚が反応してしまって痒みが出てしまう状態です。

ナプキン・下着なんかでかぶれたり

場合によっては治療のための塗り薬でかぶれたり

セックス関連の珍しい人ものだと、コンドームの成分や、相手の精液なんかでかぶれてしまうこともあります。

これは、さきほどのカンジダと違って感染症ではありませんから、

原因になるモノをなるはやで取り除いてあげて

そこから痒み止めの薬を塗ってもらえば

たいていは良くなります。

接触性皮膚炎を治す注意は、痒いからといって掻いてしまうと

その皮膚がさらに痒みを感じてしまうので

できれば触らないようにして、さっさと治すというのが一番です。

ヘルペス感染症

ヘルペス感染症、これってどちらかというと痛くなる病気です。

でも一番最初の感染はとっても痛くてツラい病気ですが、

2回目以降の場合は実は痛みよりもチリチリするような痒みを主に感じる人もいます。

ヘルペスかどうかの判断は、

毎回同じところが痒くなる

皮膚にぷつっとした水ぶくれまたは凹みができる

同じような大きさのぷつが似たような場所に数個できる

などです。

ヘルペスはウィルス性の病気ですが、

一度感染するとその神経領域に一生住みつくと言われます。

そのため、普段はおとなしくしていますが

これも免疫が低下するとじわりじわりと顔をだして

痒みや痛みを起こします。

早寝早起き、免疫美人を心がけましょうね。

肛門周辺が痒い理由は

デリケートゾーンの痒みはよくあるので

自分でなんとかしている人も多いと思いますが

時々?わりと?

いるのが、肛門周囲がいつも痒くなるという女子。

その理由もすこしお話ししますね。

排便トラブル

一つ目は、排便のトラブルによるものです。

主に下痢が多いです。

大便 つまりウンチは、身体の消化酵素の海の中をくぐり抜けて

肛門までゆっくりやってくるのが普通です。

水分量も多からず、少なからず、健康的な便というのは排便後もあまり肛門の皮膚が汚れないくらいになっています。

でも下痢の時はどうでしょうか?

特にお腹を壊して、急に水のようなウンチが大量にでるとき

この時の排泄で肛門の皮膚にはウンチに含まれる消化液が付いてしまいます。

何度もウンチにいかないとだめなことも多いので、

ウンチについている体液でかぶれてしまうのです。

ということで、下痢になりやすい体質で普段から肛門周囲が痒くなりやすい女子は、肛門周辺にワセリンを塗っていると良いですよ

残便!

特に下痢でもないのによく痒みがでるひとには残便があるかもしれません。

残便ってなあに?

ここでは、肛門のすぐ手前 直腸にウンチが残っている状態のことを言ってます。

本当は1回ずつの排便で直腸にはウンチは残っていないのが良い状態なのですが

直腸機能が低下していたり、

便の状態が悪いと

スッキリ出し切れていないことがあります。

そうすると、でるはずだったウンチが皮膚のすぐそばで

居座ってしまっていることで、

肛門の皮膚にSOSとして痒みを引き起こしてしまうのです。

それでも痒みを繰り返す

痒みを繰り返してしまう人いますよね

生活習慣に問題があるのかも。

普段注意したいことを3つまとめていますので是非ご覧ください。

↓↓↓リンクこちら↓↓↓

https://youtu.be/FzXM4byrUV0

まとめ

いかがですか?

なにか痒みの原因に思い当たることはありましたか?

痒いのは身体からの大切なSOSです。

自分が良かれと思ってしていること

実は悪い方向になっていることもあります

なかなか治らない状態の場合は、皮膚の重大な病気のこともありますので、

簡単に自己判断せずに病院へ受診しましょうね。

女性医療クリニックLUNA心斎橋では、女性の外陰部のお悩みを診断治療させていただきます。

外陰の疾患は上記に書いている状態以外にも

実はたくさん鑑別するべき病気があります。

特に膣の中の変化は自分ではわかりにくいものです。

自宅のケアで治らない場合には

必ず病院を受診するようにしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。