みなさん、こんにちは。女性医療クリニックLUNA心斎橋 院長の二宮典子です。
ウェブセミナー報告
先週の土曜日にサンケイリビングさん主催で「女性ホルモン」についてのウェブセミナーをさせていただきました。
たくさんの方に、土曜日の昼下がりという貴重なお時間をいただきありがとうございました。
今回のセミナーは応募者全員参加可能という形式ではなく、抽選という形で人数を限定させていただきましたが、惜しくも落選してしまった方もいらっしゃると思います。
今回視聴いただいた方でもう一度色々話を聞いてみたいという御要望や、落選したけど次こそは!という方がいらっしゃいましたら、ぜひサンケイリビングさんへリクエストしてください(笑)
ウェブセミナーって必要?
さて、今までは、講義形式のセミナー・講習会が多かったですが、コロナのご時世ということもあり、世の中ではどんどんウェブセミナーが広がっています。
セミナーの魅力とウェブでの問題点
では、質問です。
みなさんにとってセミナーの魅力って何ですか?
みなさんはどう思われますか?
結論から言うと、私はセミナーの魅力は「体験」「共有」だと思っています。知識だけなら本読めばいいし、それこそネットで検索したら大概のことは書いてますよね。でもセミナーをするのはやはり講師だけでなく、参加者全員との『体験』『共有』に魅力があるからでしょう。
それでは、ネットなら‥。会場で講演を聞くなら共有している感じが嫌でも体感できますが、ネットで自宅となると…全然非日常的でもないし、一人で視聴するから段々飽きてしまう…体験は傍観になり、共有は孤独になる。
ココへの対策を重点的にセミナーを考えることが必要だと思っていました。
こんな偉そうに語っていますが、私はもちろんウェブで講演させていただくのは今回が初めて。主催してくださったリビングさんも、そこまでウェブセミナーのご経験が豊富っていうわけでもなかったようでした。
でも、このウェブという媒体でも「体験」「共有」を参加してもらっている人に味わっていただけるよう、企画段階からスタッフさんとも協議を重ね、試行錯誤しながら、セミナーの進行を決定していきました。
アンケート・チャットを活用
「体験」「共有」を実施するために、まずは事前アンケートをさせていただきました。自分の質問が講師に見てもらえて、もしかしたら質問が採用されるなら、俄然やる気がでますよね?
また、セミナーではチャットと投票システムを採用しました。あいにく、本番は投票はうまくいかず(練習ではばっちりだったそうです)チャットのみになったのですが、このチャット機能がおもしろい!
私たちのおしゃべりの途中で、皆さんがコメントくださるので、思わず笑ってしまいました。チャット良いですね。見てもらっている臨場感がでて、演者はやる気がでますよ。
最後にセミナー後アンケートでフィードバックをいただく、という形で反省を行う、ということにさせていただきました。
お蔭様で、多くの女子からたくさんのご質問やコメントをいただきました。
いよいよデータ開示
セミナー後アンケートを、昨日、大塚製薬の担当さんからをいただきました。このデータをこれっきりにするの、もったいないですよね。ということでお待ちかね、データ開示していきます。
いただいた事前質問の一部は、セミナー中にも解説させていただきましたが、すべてのご質問に回答することができなかったので、このブログやYouTube、簡単なものならTwitterなどを通じてなるべく多くのご質問に答えようと思っています。
もちろん、セミナーのことをまったく知らなかった人が読んでも、ちゃんとお役立ち、って感じの情報にさせていただきますので、安心して読んでくださいね。
ウェブセミナー受講女子たち特徴
ということで、
早速ですが、本日は、応募してくれた女子たちはどういった人が多くて、みんな何に悩んでいたのか。みんなの調査発表と質問への回答を行っていきます!
ウェブに申し込みしてくださった人は
- ・20代 5%
- ・30~60歳 90%
- ・61歳以降 5%
まさに更年期!ホルモンゆらぎ年齢真っ只中!の女子たちが大多数のご応募となりました。
そして
- ・未婚 50%
- ・既婚 50%
バランス良いですね(笑)
年齢が上がるにつれて体の不調があるか?
事前アンケートで言う内容で「年齢が上がるにつれて体の不調があるか」というものがありました。では、質問です。
現代女子が一番悩んでいたもの、何だと思います?
ちなみに、上位5つから選んでみてください。
- ①更年期
- ②ダイエット
- ③疲労
- ④美容(肌や白髪)
- ⑤月経関連
ちっこっちっこっちっこ ちーーーん
みなさん、考えましたか?
自分なりの答えを考えてから読んでいくと面白さ倍増ですので、是非これかな?と思う番号を考えて置いて下さいね。
女子が困っていることとは
1位;疲労
実は1番多かったのはダントツで③疲労です!
疲れやすい、みんな、そう疲れてる!
私としてはとてもびっくりしました。
え? みんなそんな疲れる疲れるって、疲れたら休めばいいのにって(笑)
そういうわけにいかないですよね。いやいや、わかってますよ。
割合にすると、30%超えていたので、3人に1人以上は疲れを感じているんですね。
2位 美容 3位 月経関連
2位、3位は、④美容と⑤月経関連
どちらも20%くらいでした。
2位;美容のトラブルは、例えば白髪、薄毛の頭髪の問題とか、しみ・シワ・たるみなど肌の問題とかです。
女性らしいですね。
いくつになっても、見た目の美しさを追求するものです。
3位;月経関係は、オリモノ変化とか生理痛、生理前症状、生理不順、月経の量が多いとか。
いわゆる婦人科系の疾患っぽいトラブルです。
50歳前後は月経トラブルの受診が一番多いゾーン。注意が必要ですね。
クリニックだと、最近では同じような悩みが20代女性にも増えてきています。
4位 更年期 5位 ダイエット
4位、5位は①更年期と②ダイエット
それぞれ10%ずつくらいありました。
4位;更年期は、「更年期です!」って自分で病名書いちゃう人もいれば、
のぼせるし、冷えるし、汗がとまらないって
症状だけ教えてくれる人もいました。
笑ったのは、ご自分で「不定愁訴(ふていしゅうそ)」って書いている人もいました。
不定愁訴っていうのは医者が診察のときに、困っていることがなんだか色々あって、定まらないなぁと困って使う用語なので、ご自身では○○がどう痛いとか、△△に困っている、とちゃんと教えてくださいね。でないと、何に困っているか他人には絶対分かりませんので(笑)
それから、更年期の症状は多彩(色々ある)なので、1位の疲労、疲労感もある意味、更年期の症状の一部っていう可能性もあります。
5位;ダイエット、これはちょっと意外でした。
代謝低下して困っています、
痩せにくい、
年々巨大化、
などなど
これもまた、代謝低下への対応については後日回答をさせていただきますね。
その他 ランク外
ランキング外は順に、
- ・関節痛(肩こり、関節痛)10%弱。
- ・女性泌尿器関連(尿漏れ、臓器脱、性機能、腟の渇きなど)5%。
- ・目のトラブル(眼精疲労、かすみ、老眼など)3%
- ・精神的なトラブル(イライラ、落ち込み、不眠)3%
あとは
物忘れ、冷え、頭痛、無気力、などなど
まぁみんな色々悩んでいらっしゃいますわ。
ほんま、毎日 お疲れ様です。
まとめ
女子は働き者。みんな疲れているとわかっているのに休めない。
だからこそ、こういった共有を感じれるセミナーで一生懸命勉強するわけです。何か自分に必要な情報はないか?と。
では、次回は、それぞれの不調をみんなどんな風に対策しているかと、いうのをご紹介して、それぞれのセルフケアに対しての注意やコメントなどを書いていこうと思います。
最後までお読みいただき ありがとうございました。
医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。