みなさん、こんにちは。 医療法人心鹿会 理事長・二宮レディースクリニック院長の二宮典子です。
二宮レディースクリニックは、日本でも数少ない、女性性機能を専門的に診察・治療しているクリニックです。 女性泌尿器科の第一人者である関口由紀先生(横浜LUNAグループCEO)に師事し、性交痛をはじめとする女性性機能障害を、当たり前の疾患として診察しています。
女性性機能、とりわけ性交痛は、当院でも非常に多い訴えの一つです。
さまざまな年代の女性から相談を受ける中で、こんな言葉をよく耳にします。
「こんな年でセックスの相談なんて恥ずかしい」
いやいや、とんでもない!
恥ずかしいことなど何もありません。
本日は、セックスと年齢について、女性の身体の変化も合わせてわかりやすく説明します。

女性の身体は何歳から変わる?加齢と性器の変化
加齢による一般的な身体の変化
当たり前ですが、人間はだれでも年をとります。「成長」「発育」「老化」「加齢」——経年的な変化を表す言葉は、ある一定の年齢までは前向きな表現が使われますが、それ以降は「老化」「加齢」と、あまり歓迎されない言葉が並びます。
この年齢による変化は、臓器ごとにそのタイミングが異なります。脳細胞や神経細胞は幼少期に一定の発育をすると、その後は増えることがありません。一方、筋肉はトレーニング次第でいくつになっても発達することが知られています。
では、女性の性機能・性器についてはどうでしょうか?
女性の性器が変化するタイムライン
女性は生まれた時点で、妊娠・出産に必要な臓器をすべて備えています。しかし、生まれてすぐの状態では生殖に適していません。
- 第一次性徴:個体としての成長期
- 第二次性徴(10歳前後):乳房の発育、体型の変化、陰毛の発生、初潮の開始
- 20〜30代:妊娠・出産に最も適した時期
- 40代後半〜50歳ごろ:閉経
初潮は女性にとって一大イベントです。昔は(今も?)お赤飯でお祝いするほど、身体の変化として実感しやすいもの。それと同じくらい、閉経もまた女性の身体にとって大きな転換点です。
閉経後も性器は身体に存在し続けますが、性機能をサポートするホルモンの分泌が急激に低下するため、血流が減少し、萎縮・乾燥が進んでいきます。

閉経後もセックスは必要?婦人科医の答え
性器の老化は、他の臓器と比べてスタートが早いといわざるを得ません。人生100年時代において、閉経はその折り返し地点。50歳以降の約半分の期間、性器はホルモンによるサポートがない状態で過ごすことになります。
では、50歳を超えたらセックスはもう必要ないのか?
私の答えは「いいえ」です。
もちろん、性的欲求がない方に強要するわけではありません。しかし、「月経がある間だけセックスが必要」という考えは大きな誤解です。
セックスという行為は、妊娠・出産のためだけにあるのではありません。パートナーとの関係性、自己肯定感、生活満足度にも深く関わっています。ある調査では、性的に満足している女性のほうが、そうでない女性よりも生活全般の満足度が高いという報告もあります。

閉経後の性交痛や性機能トラブルに悩む女性へ
相談できない背景にある「世間の目」
現実には、「こんな年でセックスを続けるなんて」という視線が、女性自身の気持ちに蓋をしてしまうことがあります。医師でさえ、閉経後の性生活に対して正面から向き合わない発言もあります。
その結果、閉経後に性交痛や乾燥・性欲低下などのトラブルが起きても、相談できずに一人で抱え込む女性が多くいます。
これが、日本の性生活への関心・満足度が、世界ワースト1位のセックス回数という大変屈辱的な位置にしてしまっていると思います(泣)。
年齢による性機能トラブルは、適切な治療で改善できる
重要なのは、閉経後の性交痛や性機能の低下は、適切な診察・治療によって改善できるということです。
現に、二宮レディースクリニックを受診される患者さんの中でも、セックストラブルで受診される方の半数は更年期以降の女性です。みなさん、最初はとても緊張して不安いっぱいですが、治療が進んでいくにつれとても明るい表情に変わっていかれます。
ただし、注意も必要です。専門知識のない医師に相談しても、根本的な解決にはつながらないことが多いのが現実です。残念ながら、婦人科を標榜していても、女性性機能を専門的に診ているクリニックは多くありません。

二宮レディースクリニックの女性性機能外来について
女性性機能外来が必要な理由
性機能の問題は、カウンセリングだけでは改善しません。最新の医学的知識、身体所見の評価、そして一人ひとりに合った治療があってはじめて、満足のいく結果につながります。
(カウンセリングは重要ですし、非常に高いカウンセリング技術をお持ちの先生もたくさんいらっしゃいます。しかし、現実的に体の変化が起きてしまった女性に対し、カウンセリングだけしていても改善するということは難しいということです。)
二宮レディースクリニックでは、年齢を問わず、女性性機能障害(FSD)を真剣に診察・治療しています。
少しでも気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
診察・料金案内
性機能外来は自費診察となります。ただし、性機能障害の主な原因が保険適用の疾患と診断された場合は、保険治療を優先します。
| 料金 | |
|---|---|
| FSD(女性性機能障害) | 初診:11,000円 (別途予約料2,200円) |
| 再診:3,300円 |
診察料のほか、検査・治療内容によって料金が異なります。
| 料金 | |
|---|---|
| 超音波・がん検査・ホルモン検査・おりもの検査 | 各種保険点数に準ずる |
| 注射 | 3,850円〜 |
| 外用薬 | 3,850円〜 |
| 内服薬 | 5,500円〜 |
| 手術・レーザー | 66,000円〜 |
自費価格の詳細は、受診の際に担当医へご確認ください。なお、すべての方に一律に適した治療法はないため、受診前のお電話でのお問い合わせへの回答には限界があります。あらかじめご了承ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。


