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スタッフブログ

2022.07.18

心斎橋院

患者さんに知っておいてほしいこと

みなさん、こんにちは。

二宮レディースクリニック院長の二宮典子です。

今回は、当院を受診する前にみなさんに知っておいてほしいことについて
お話させていただきます。

当院で診察できる診療科について

まず、基本中の基本。

二宮レディースクリニックの診療科について。

当院は、婦人科・女性泌尿器科・内科を標榜しています。

婦人科

*月経に関連すること
生理痛や排卵痛、生理不順(例;月経が早くなる、月経が遅れる)、生理前症状、ピルの相談、月経の移動、避妊の相談、生理の出血量が多い、など月経に関連したことを診断・治療します。
*オリモノや陰部に関連すること
オリモノが変、匂いが気になる、量が多い、陰部(デリケートゾーン)が痒い、カンジダになった、カンジダを繰り返す、ヘルペスになった、ヘルペスが再発したなど、腟やデリケートゾーンの感染症が心配など、オリモノや陰部に関連したことを診断・治療します。
*子宮・卵巣に関連すること
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣の異常、子宮がん検査などの子宮・卵巣に関することを診断・治療します。
*更年期に関連すること
ホットフラッシュなどの更年期症状や更年期ごろから出現する陰部症状について(腟の乾きや不快感など)の診断・治療をします。

女性泌尿器科

排尿に関すること
排尿時の痛みや不快感、蓄尿時の痛みや不快感、頻尿、尿漏れ、夜尿(おねしょ)、など排尿に関連した症状を診断・治療します。
尿・腎臓に関すること
尿のにおいや色の異常、尿潜血陽性や尿蛋白陽性などの尿検査異常、腎結石など腎臓関連の異常、その他尿や腎臓の異常に関連したことを診断・治療します。
セックスに関すること
性交痛、挿入できない、濡れない、性交後の出血、オーガズムのトラブルなどセックスに関するトラブルを診断・治療します。
*Genitourinary Syndrome of Menopause(GSM)に関すること
更年期あたりから始まる女性特有のトラブルを専門的に診断・治療します。
女性特有のトラブルとは、例えば、陰部の灼熱感や痛み、繰り返す膀胱炎、更年期ごろから始まったセックストラブルなどのことです。
一つでも当てはまることがあれば、受診を検討してください。
院長の二宮は、泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医をもっています。
他のクリニックではうまく治療できなかった女性泌尿器科疾患や、漢方の処方を希望される方、性機能の診断・治療を希望される方は是非ご相談ください。

診療費用について

二宮レディースクリニックは保険医療機関です。基本的な診察・検査・治療に関する費用は、厚生労働省の診療報酬点数に基づいた請求を行っています。

厚生労働省 診療報酬についてはこちら↓

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/newpage_21053.html

しかし、自費診療が必要となる患者さんもいらっしゃいます。

特に、女性性機能障害やGSMの患者さんや、他院での診察・治療で治療効果が不十分であった患者さんは、自費診療の請求が発生することが非常に多いです。(女性性機能障害の場合は、ほぼ100%の人が自費診療となります)

自費診療とは、国民健康保険でカバーされない治療のことを言います。保険診療は、どの医療機関で治療をしても請求の点数は全国で統一されており、しかも請求される自己負担額はそのうちの1〜3割です。

しかし自費診療は、患者さんが医療機関が独自に設定した金額を請求され、その全額を自分で支払う必要があります。

なぜ、病気で受診しているのに自費診療が必要となってしまうのでしょうか。

理由は、女性性機能障害やGSMはまだ病気として研究データが少なく、診断方法や治療方法が、保険で認められていないからです。

治療認可が遅れている日本であっても、困っている患者さんは目の前にたくさんいます。そのため当院では、院長二宮が定期的に国際学会に参加し、国際的に認められているコンセンサス(専門家たちが認めていること)や最新の論文データに基づいた診断や治療を行っています。

もちろん、保険でも治療できる患者さんに、無理に自費診療を行うということではありません。あくまでも優先順位は保険診療に基づくものを行ないます。それでも効果が不十分と考えられる人に自費治療のご案内をしています。

しかし、残念ですが、複数の病院を受診するくらい悪化している女性の陰部症状は、性機能にしろGSMにしろ、その他泌尿器科の症状にしろ、保険診療では効果は不十分な人が多いことも事実です。

言い換えれば、普通の状態なのであれば、当院に来る前にとっくに症状は改善しています。

混合診療はできない

それなら、検査・治療できる部分は保険診療で行って、認められていない一部だけを自費診療で行う、としたいところです。しかし、これも日本の保険制度では禁止されています。混合診療の禁止と言い、保険診療と自費診療を合わせて行うことを禁止しています。

そのため、特に女性性機能障害などは最初から保険ではなにも治療ができないので、自費のご案内をすることになってしまい、ホームページでもご案内している通り、初診の診察では3万円〜5万円程度の診断・検査料が必要となります。

余談ですが、歯科では混合診療は認められています(例えば、虫歯は保険で治療して、補綴物は自費の良いものを使用するなど)。

自費診療を嫌厭(けんえん)する必要はない

これは、院長二宮の持論ですが、現在の保険診療は、女性の陰部症状なんてまともにみれたものではありません。ほとんど改善しないです。

当院で、女性の陰部治療にお勧めできる治療はほぼ自費ばかりですが、あくまでもお勧めする自費診療は、患者さんの状態に合わせてその方に最適な状態を維持してもらうためのものです。

美容クリニックのように数十万〜数百万円一択の自費請求を提示することはありません。

だって、私たちのクリニックでケアしている疾患は、その後ずっとあなたの身体に起きる可能性のある変化です。一度の治療で完治し、再発はしないという疾患はほとんどありません。

そのため必要な治療も、積極的な治療レベルから維持レベルに変化させながら治療方針をご提案します。

治療が安定した患者さんは、3〜6ヶ月に1回程度の受診で、できるだけミニマム(最低限必要な)治療のみをします。

症状が安定しても、月に1回会いに来てくださる人もいらっしゃいますがww
嬉しいことですね。

いずれにせよ、これからも変化し続けるあなたの大切な身体を長期的にサポートさせていただきます。

このような説明を聞いても、自費診療って高い、自分には必要ない、と思っている人がもしいらっしゃったら、当院の受診は向いていないかもしれません。保険だけで診察してくれるというクリニックをお勧めします。

みなさんに自費診療を強制したりはしませんが、生きていればみんな年をとって、オシモも年をとって、ほぼ全ての人が何らかの不快症状を起こしてしまうことがわかっているから。

ただ、その症状の始まりは若い頃から起きる人もいるし、症状の強さも個人差がとても大きいものです。

みんな一緒でなくてよい、あなたが快適で安心できる治療であればよい、私たちはそう考えています。だから、自費だからといって嫌厭しないでください。

当院の受診を検討してくださった方へ

最後までお読みいただきありがとうございます。

当院は、真摯な医療を提供するという理念に基づき、日々患者さんと向き合い、繰り返し繰り返し丁寧に診察をするということを続けてきました。わからないことは患者さんに繰り返し確認し、いやというほど質問をして、患者さんから多くのことを学ばせていただきました。

そして、そんな女性特有の困った症状を治すために、院長二宮が保険・自費問わず多くの治療を取り入れ、勉強し、自らのオシモにも実践し、現在は本当に良かったと思える治療だけが残っています。

おかげで、多くの患者さんから感謝のお言葉やお怒りの言葉をいただき、現在のクリニックの治療スタイルとなりました。

どうして他のクリニックでは治らないのかと質問されることもあります。他の先生より自分が優れているから治せるということではありません。単に、オシモへの情熱が熱いだけです。

オシモへの情熱に溢れた診察を受けてみたいと思ってくださった方は、是非受診してみてください。そして、笑顔で受診できるクリニックを一緒に作っていきましょう。

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。