
生理痛は、多くの女性にとって毎月訪れる悩みの一つです。
しかし、なかには鎮痛剤も効かず、日常生活に支障が出るほどの激しい痛みを感じる方もいます。
「生理痛で意識が飛ぶほど酷い」と感じる場合は、単なる生理痛ではなく、「月経困難症」と呼ばれる病気の可能性があります。
月経困難症は生理痛が酷いだけでなく、頭痛や吐き気、下痢、めまいなどの症状を伴うこともあります。
また、月経困難症に限らず、婦人科に関する他の病気が隠れている場合があり、放置すると様々な問題を引き起こす可能性もあります。
当記事では、生理痛で意識が飛ぶほど酷いときの原因と対処法について解説します。
生理痛が酷い・婦人科系の病気の可能性があるかもと不安を感じている方は、最後までご一読ください。

意識が飛ぶほど酷い生理痛は、婦人科に関する他の病気が隠れている場合があります。

重い生理痛に悩まされている方は、お気軽にご相談ください。
意識が飛ぶほど酷い生理痛の原因は?

意識が飛ぶほど酷い生理痛の原因は、以下の4つが考えられます。
- 病的な異常がない場合は「機能性月経困難症」
- 何らかの疾患による生理痛は「器質性月経困難症」
- 肉体的な疲労や精神的なストレス
- 子宮が発達しておらず未熟であるため
生理痛には個人差がありますが、意識が飛ぶほど酷い場合は「ただの生理痛」で終わらせてはいけません。
以下で、それぞれの原因について詳しく解説します。
病的な異常がない場合は「機能性月経困難症」
意識が飛ぶほど生理痛が酷い場合は、「機能性月経困難症」の可能性が考えられます。
機能性月経困難症は、子宮や卵巣に病的な異常が認められない場合の月経困難症です。
主な原因は、子宮の収縮を促す物質であるプロスタグランジンの過剰産生です。
月経1~2日目の出血が多い日に、吐き気や頭痛、腰痛や食欲不振、酷い下痢などの症状が出やすいとされています。
何らかの疾患による生理痛は「器質性月経困難症」
機能性月経困難症とは違い、何らかの疾患によって引き起こされる生理痛は「器質性月経困難症」の可能性があります。
器質性月経困難症は、子宮や卵巣などに病的な疾患が認められる場合の月経困難症です。
経血量が多かったり、性交痛や排便痛を伴ったりなどの自覚症状があります。
器質性月経困難症の原因には、子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系疾患が挙げられます。

子宮や卵巣などの疾患は、放置すると重症化する場合があります。

生理痛だけでなく、過多月経の症状がある場合もご相談ください。
子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内膜にあるはずの細胞が別の場所で発生することにより、月経時に強い腹痛を引き起こします。
主に、卵巣や子宮筋層に生じることが多く、 卵巣に生じた子宮内膜症は「チョコレート嚢胞」とも呼ばれます。
子宮内膜症の治療方法として、ホルモンバランスの調整を目的とした低用量ピルの服用が効果的です。
しかし、低用量ピルは喫煙習慣や体質的な問題により服用できない方もいます。
上記の場合は、漢方や生活習慣の改善といった方法で症状の改善を目指すことになるでしょう。

チョコレート嚢胞は放置すると破裂してしまう場合があります。

外科手術だけでなく、服薬で治療が可能です。
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮の筋肉に由来する子宮内の良性腫瘍を指します。
閉経までの期間で大きくなっていくことが特徴として挙げられます。
筋腫は、以下の3つに分類されます。
- 漿膜下筋腫
- 筋層内筋腫
- 粘膜下筋腫
子宮筋腫が大きくなる主な原因には、エストロゲン(ホルモン)の影響が挙げられます。
場所や筋腫のサイズによっては、必ずしも治療が必要というわけではありません。
治療には、筋腫を小さくするための女性ホルモン抑制剤を使用したり、手術をしたりなどの方法があります。

治療が必要な子宮筋腫か判断するために、診察を受けられることをおすすめします。
肉体的な疲労や精神的なストレス
睡眠不足や運動不足などの肉体的な疲労は、生理痛を悪化させる原因となります。
特に生理前の数日間は、十分な睡眠と休息を取るように心がけましょう。
仕事や人間関係などのストレスは、心身のバランスを崩し、生理痛の悪化に繋がります。
ストレス以外にも、以下の3つは酷い生理痛を引き起こす原因になることがあります。
- 冷え
- 栄養バランスの乱れ
- カフェインやアルコールの過剰摂取
子宮口が発達しておらず未熟であるため
子宮口が発達しておらず未熟である場合も、重い生理痛の原因となっている可能性があります。
子宮口が発達していない状態とは、子宮頚管が狭く、経血がスムーズに流れないことを指します。
経血がスムーズに流れないと、子宮収縮が過剰になるため、痛みが強く表れる場合があります。
子宮口の発達が未熟という原因のほかにも、生理痛が重くなる異常として、子宮奇形(生まれつき子宮の形が正常とは異なる)や処女膜閉鎖(処女膜が完全に塞がっており、経血が全くまたはほとんど外に出すことができない)などの病気もあります。
酷い生理痛がある場合は我慢せず、すみやかに病院を受診するようにしましょう。
生理痛が酷いときの対処法

生理痛が酷いときの対処法は、主に以下の4つが挙げられます。
- 腰やお腹を中心に体を温める
- リラックスできる方法を見つける
- 鎮痛薬を服用する
- 医師に相談する
生理痛が酷いときは、早急に痛みを緩和させたいはずです。
以下では、それぞれの対処法について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
腰やお腹を中心に体を温める
生理痛が酷いときは、腰やお腹を中心に体を温めると改善する傾向にあります。
血流が滞ると、子宮の収縮が過剰になるため痛みを伴います。
痛みがある部分を中心に温めることによって、血行が促進されて痛みの緩和に繋がるのです。
寒い時期に温める場合は、湯たんぽやカイロを使用するのがおすすめです。
夏の暑い時期でも、冷房の中で過ごしたり、冷たいものを口にしたりすることで、体を冷やしてしまうことがあります。
カーディガンを羽織ったり、温かい飲み物を飲んだりして体を温めましょう。

身体が冷えていると、生理痛が酷くなる傾向があります。

湯たんぽや温かい飲み物でお腹を温めましょう。
リラックスできる方法を見つける
生理痛が酷いときの対処法として、リラックスできる方法を見つけることも大切です。
心身共にストレスがかかった状態にあると、血流の滞りから痛みを感じやすい傾向にあります。
人によってリラックスできる方法は異なりますが、主に以下の方法がおすすめです。
- ヨガや軽いストレッチを行う
- 生姜湯やホットココア、白湯などの温かい飲み物を飲む
- アロマを焚く
- テレビや好きな音楽をかける
血行を促進するためには軽く体を動かすことも大事ですが、どうしても痛みが強く動けないときには無理をしないようにしましょう。
鎮痛薬を服用する
生理痛が酷いときには、鎮痛剤を服用しましょう。
鎮痛剤を服用する際は、必ず用法・用量を守るようにしてください。
また、鎮痛剤は、痛みが本格的に強くなる前に服用するようにしてください。
個人差がありますが、鎮痛剤が痛みに効き始めるまでにおよそ30分の時間を要します。
そのため、鎮痛剤が作用する時間を逆算して、生理痛を我慢せず早めに飲んでおくようにしましょう。
医師に相談する
生理痛が酷い場合は、すみやかに医師に相談しましょう。
生理痛の改善には、根本的な治療を必要とする場合があるからです。
先述したように、婦人科系の疾患が隠れている可能性もあります。
自己判断で対処しては、かえって生理痛が悪化するかもしれません。
生理痛で悩まないために、医師の診断のもとでしっかりと治療を受けましょう。

重い生理痛は日常生活に支障があり、辛いですよね…

生理痛を軽減するための方法を一緒に考えましょう。
生理痛で病院に行く目安

生理痛で病院に行く目安は、以下の通りです。
- 痛みで起き上がることができない/動けない
- 鎮痛剤が効かない
- 仕事や学業が手につかない
生理痛における痛みの感じ方には個人差があり、病院に行くタイミングは女性一人ひとりで異なります。
少しでも日常生活に支障をきたしている場合は、一人で悩まずに医療機関を頼りましょう。
生理痛のお悩みは医療法人心鹿会へご相談ください
生理痛に関するお悩みは、医療法人心鹿会へご相談ください。
心鹿会の担当医・スタッフは、すべて女性です。
周囲の人に言いづらいお悩みや不安にも、真摯に対応いたします。
生理痛について、一人で抱え込む必要はありません。 不安を解消するためにも、ぜひ医療法人心鹿会にご相談ください。

生理に関するお悩みは、周囲に気軽に相談できないかと思います。

医療法人心鹿会は女性医師と女性スタッフのみが対応いたしますので、安心してご来院ください。