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2024.04.19

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デリケートゾーン(陰部)の黒ずみがひどい!原因やケア方法、予防方法をご紹介

陰部の黒ずみの原因やケア方法について解説

大衆の目に触れる部位ではないものの、デリケートゾーン(陰部)の黒ずみがひどいと気になるものです。

特に大切なパートナーがいる方にとっては、深刻な問題だといえます。


今回は、デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの原因やケア方法、予防方法をご紹介します。


黒ずみを少しでも解消したい、黒ずみが発生しないように気を付けたいという方は、ぜひご一読ください。

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デリケートゾーン(陰部)の黒ずみは「色素沈着」

皮膚に刺激を受けると、メラニン色素が過剰に生成されて肌が黒っぽく変化します。

皮膚が生まれ変わる「ターンオーバー」によってメラニン色素は排出されますが、長期的に刺激を受け続けると排出が追いつかなくなります。


その結果、メラニン色素が肌に沈着する「色素沈着」が起こり、黒ずみが発生するのです。


デリケートゾーン(陰部)は刺激を受けやすく、黒ずみが発生しやすいという特徴があります。


黒ずみを改善したい、黒ずみを予防したいという方は、デリケートゾーン(陰部)へ極力刺激を与えないように注意してください。

デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの原因

黒ずみが発生する原因について

肌への刺激によって黒ずみが発生するとご説明しましたが、具体的にどのような刺激が原因として考えられるのでしょうか。デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる、日常生活の中に潜む原因をいくつかご紹介します。

摩擦

下着が擦れることで起こる摩擦や、トイレットペーパーで拭き取る際に発生する摩擦が、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因の一つです。

痛みを感じるほど強い刺激ではありませんが、少しの擦れでも、回数を重ねることで肌に負担を与えてメラニンの生成を促進させます。


メラニンは肌にシミを発生させる原因として知られていますが、紫外線の影響だけでなく摩擦でも生成されるため、肌へ負担を与えないように注意しましょう。


トイレットペーパーでデリケートゾーン(陰部)を拭く際には、ゴシゴシと擦らずに優しく押さえつけるように拭いましょう。

乾燥

直接の原因ではありませんが、乾燥もまた、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因の一つです。

デリケートゾーン(陰部)は、年齢を重ねることで角質が薄くなり、乾燥しやすくなります。


陰部が湿気ていることを不快に感じ、それを改善するために入浴後にドライヤーを使って陰部を乾かすという習慣がある方は、すぐに中止してください。


肌が乾燥することで摩擦に弱くなり、刺激を受けてメラニン色素の生成が促進されやすくなります。


しかし、閉経してエストロゲンの分泌量がなくなると、エストロゲンの作用によるメラニン生成作用もなくなるため、デリケートゾーン(陰部)や乳輪の色素沈着は自然と改善することがあります。


一方、年齢とともにコラーゲン生成が低下し、皮下脂肪も減少するため、皮膚表面のハリや潤いが失われてますます黒ずみが目立ちやすくなることもあるでしょう。


顔や体と同じように、デリケートゾーン(陰部)も日頃からしっかりと保湿するように心がけましょう。

かぶれ・蒸れ

経血を長時間閉じ込める設計になっている密閉性の高い生理用ナプキンを使用すると、かぶれや蒸れが起こって肌に刺激を与えます。

特に生理中は女性ホルモンの影響で肌がデリケートになっている時期なので、生理用ナプキンが擦れることで起こる摩擦にも注意が必要です。


生理期間中以外にも、おりものシートを日常的に使用しているという方は、かぶれや蒸れに注意しましょう。


生理用ナプキンやおりものシートを長時間使用すると、湿気がこもってしまいます。


経血量やおりものの量が少ない場合にもこまめに交換して、デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つように心がけてください。

アンダーヘアの自己処理

アンダーヘアの自己処理も、方法によってはデリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因となります。

カミソリを使用して自己処理をすると、毛だけでなく健康な肌まで削ってしまい、肌がダメージを受けてしまいます。


また、毛抜きを使用すると、強い刺激で肌に負担をかけるだけでなく、毛穴が開いて埋没毛を発生させる原因にもなるのです。


カミソリや毛抜きを使用しての自己処理は乾燥の原因にもなりやすく、頻繁にデリケートゾーン(陰部)に刺激を与えることで、メラニンの生成が促されて色素沈着が起こり、黒ずみが発生します。


自己処理を行う際には、毛をハサミで切って整える程度に留めたり、新しい(切れ味の良い)カミソリを使用したりして、皮膚に刺激を与えないように注意してください。

加齢

年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌量が増えてホルモンバランスが変化します。

女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類ありますが、いずれもメラニンを生成するメラノサイトを刺激するため、分泌量が増えれば色素沈着が起こりやすくなり、デリケートゾーン(陰部)にも黒ずみが発生します。


生まれたての赤ちゃんはデリケートゾーン(陰部)に黒ずみがなく、他の部位の肌と同じような色合いをしていますが、加齢と共に女性ホルモンの分泌量が増えることで次第に黒ずんでいくのです


閉経を迎えると女性ホルモンの分泌量が減るため、加齢によって発生した黒ずみは自然と落ち着くでしょう。

妊娠

加齢だけでなく妊娠によっても、女性ホルモンの分泌量が増えます。

妊娠が成立すると、妊娠を維持するためにエストロゲンが急激に増加して、デリケートゾーン(陰部)だけでなく乳輪にも黒ずみが発生しやすくなります。


出産後にホルモンバランスが元に戻り、ターンオーバーによって黒ずみが改善される可能性が高いですが、産後のストレスでホルモンバランスがなかなか元に戻らないこともあるでしょう。


ストレスが軽減されれば自然に落ち着くので、焦らずに心身のケアに努めてください。

デリケートゾーンのかゆみについては、下記ページをご覧ください。

デリケートゾーンがかゆい!陰部のかゆみの原因や対処法、受診の目安について解説

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デリケートゾーン(陰部)の黒ずみのケア方法

黒ずみのケア方法

一度発生してしまうと消すことが難しい黒ずみですが、丁寧にケアを行うことで改善できる可能性があります。自宅と医療機関、2つの場所でできるデリケートゾーン(陰部)の黒ずみのケア方法をご紹介します。

自宅でのケア方法

日常の中で手軽にケアを行いたい場合には、市販の保湿用クリームを使用してください。

クリームを塗布することで保湿できるため、乾燥を防いで肌が受けるダメージを軽減できます。


また、市販のケアクリームの中には、色素沈着に対抗するために美白成分が含まれていたり、ターンオーバーを促進させる成分が含まれていたりするアイテムも存在します。


しかし、「陰部専用」と記載されていても、医薬部外品のように認可を受けていない場合は、全く効果がないばかりか、含まれている成分に刺激を受けて色素沈着が悪化することもありますので、くれぐれも注意してください。

・ハイドロキノン
・トラネキサム酸
・ビタミンC誘導体

上記の成分が配合されたアイテムは色素を薄くする作用がありますが、効果があるものは医師や薬剤師がいる場所で購買できるものに限られています。

宣伝文句で効果があると書かれていても、正式には認可されていないものです。(効能効果があるものは「医薬品」「医薬部外品」であり、商品を扱ったり処方したりするには、免許が必要となります)


市販の製品では黒ずみの改善が難しい上に、成分が肌に合わないこともあります。


使用して肌トラブルが発生した場合は、使用を中断して医療機関を受診してください。

医療機関での治療方法

市販のケアクリームの中には、刺激が強いアイテムも存在します。

肌トラブルが起こってしまった、自宅でのケアでは黒ずみが改善できなかったという方は、医療機関を頼りましょう。


美容皮膚科や美容外科、女性性機能を専門とする医療機関では、医療レーザーを用いた「レーザー治療」が受けられます。


「インティマレーザー」「レーザートーニング」が有効で、黒ずみが気になる部位にレーザーを当てることで改善が期待できます。


痛みが気になる場合、クリニックによっては麻酔を使用できる可能性があるので、医師に相談してください。


レーザー治療の良い点は、短期間で高い効果が得られるという点です。


治療回数や治療期間は医療機関によって異なりますが、自宅でのケアと比較すると早い段階で効果が実感できるでしょう。


ただし、レーザー治療を受けた後にホームケアを怠ると逆効果になることもあるため、治療後のケア方法についてもきちんと指導を受けて、自宅でも守るようにしましょう。

デリケートゾーンが腫れているという方は、下記ページもご覧ください。

デリケートゾーンが腫れる原因は?痛みやかゆみの症状とその対処方法

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デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの予防方法

黒ずみの予防方法

デリケートゾーン(陰部)に限られたことではありませんが、色素沈着が発生すると改善には時間がかかります。黒ずみの改善方法だけでなく、予防方法も把握しておきましょう。

圧迫感のない下着を選ぶ

圧迫感のある締め付けの強い下着は、摩擦が起こりやすく、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させます。

また、通気性が悪く蒸れの原因にもなるので、サイズが小さい下着の着用は避けましょう。


自身のサイズに合ったゆとりのある下着や、天然素材(コットンやシルク)で作られた通気性の良い下着がおすすめです。


縫い目のないシームレスタイプであれば、さらに肌への刺激を軽減できます。


下着と同様に、体にぴったりと密着するスキニーパンツや、補正下着の長時間に渡る着用も避けましょう。

保湿して乾燥を防ぐ

入浴をすると一時的に肌が潤いますが、そのまま放置すると肌乾燥が進みます。

乾燥が気になるという方は、デリケートゾーン(陰部)専用のクリームやジェルを使用して保湿しましょう。


陰部の内側の粘膜部分は潤っていて乾燥しにくいものの、外側は乾燥しやすいため、特に保湿を心がける必要があります。


デリケートゾーン(陰部)専用のクリームやジェルがない場合は、赤ちゃんでも使用できる「ワセリン」や、天然成分で作られた「馬油」などを使用すると良いでしょう。


蒸れないように量を調節しながら使用してください。

生理用ナプキンやおりものシートをこまめに取り換える

経血を吸収した生理用ナプキンや、おりものが付着したシートを長時間つけたままにすると、デリケートゾーン(陰部)が蒸れやすくなります。

蒸れた状態が続くと雑菌が繁殖して炎症が起こり、炎症を繰り返せば黒ずみも発生します。


生理用ナプキンやおりものシートを使用する場合は、汚れの有無に関わらず、こまめに取り換えましょう。


蒸れが気になる場合は、通気性の良い製品に変えてください。


素材が肌へ刺激を与えることもあるので、製品が合わないと感じたら買い替えることをおすすめします。

カミソリや毛抜きでの自己処理は避ける

アンダーヘアの自己処理を行う際には、刺激の強いカミソリや毛抜きの使用は避けましょう。

肌に刃が触れにくい電動シェーバーを使用したり、自己処理の頻度を下げたりといった対策が有効です。


デリケートゾーン(陰部)の自己処理が手間だという方は、クリニックで医療脱毛を受けると良いでしょう。


頻繁に自己処理を行う必要がなくなるので、黒ずみが発生する可能性が低くなります。


どうしてもカミソリや毛抜きを使用したい場合は、自己処理の後にしっかりと保湿を行ってください。

過度に洗浄しない

デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つために、ゴシゴシと石鹸で擦って洗ってしまう方がいますが、黒ずみの原因となるだけでなく必要な菌まで洗い流してしまいます。

デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つのに特別なアイテムは必要ありません。


汚れはお湯だけで十分に落ちるので、1日1回を目安に指の腹を使って優しく洗いましょう。

熱いお湯を使用するとやけどや乾燥の原因となるので、ぬるま湯を使用して洗浄してください。

生活習慣を改善する

不規則な生活は、肌のターンオーバーを乱れさせます。

生成されたメラニンが排出されにくくなり、色素沈着が起こって黒ずみが発生する原因となるので、規則正しい生活を心がけましょう。


栄養バランスの取れた食事や適度な運動、質の良い睡眠をとることが大切です。


日常の中で溜まったストレスは上手く発散して、自律神経やホルモンバランスを整えましょう。


ゆったりと入浴をしたり、温かい飲み物を摂取したりすると、ストレスを緩和できます。


血流が良くなってターンオーバーも促進されるので、疲れが溜まっているときに試してみてください。

まとめ
  • ・ゆとりのある下着を選んだり、生理用ナプキンをこまめに取り換えたりして、摩擦や蒸れを防ぐことが大切。
  • ・入浴後や自己処理の後には、デリケートゾーンが乾燥しないようにしっかりと保湿を行う。
  • ・肌のターンオーバーを促進させるためにも、規則正しい生活を送ることが大切。

デリケートゾーン(陰部)の黒ずみは医療法人心鹿会ここしかかいへご相談ください

陰部の黒ずみに関する記事のまとめ

日頃から気を付けていても、黒ずみの発生を完全に防ぐことは難しいものです。

大切なパートナーにデリケートゾーン(陰部)を見られたくない、ひどい黒ずみが気になって自分に自信が持てないという方もいるでしょう。


デリケートゾーン(陰部)の黒ずみを改善したいという方は、医療法人心鹿会ここしかかいへご相談ください。


女性医師が患者様の状態を確認した上で、適切な治療方法をご提案します。


黒ずみだけでなく、乾燥やかゆみなど、デリケートゾーン(陰部)に関する悩みを抱えているという方はお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。

この記事の監修者
鎌田 良子

兵庫医大医学部卒業。泌尿器科専門医、そして腹腔鏡手術・内視鏡手術のエキスパートとして執刀医または後輩の指導育成にあたる。プライベートではトライアスロンでもっとも名のあるアイアンマン70.3世界選手権出場、完走を果たす。