COLUMN
コラム

2024.09.06

心斎橋院

治験はやめとけといわれる理由とは?メリットやデメリット、副作用の有無について解説

治験はやめとけといわれる理由とは?メリットやデメリット、副作用の有無について解説

参加を希望しているものの、体験談を調べてみると「後悔した」、「やめとけ」というネガティブな言葉を目にすることがあります。

治験に参加すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。

今回は、治験のメリットやデメリットについて解説します。

副作用の有無についてもご紹介しますので、参加後に後悔することがないように、事前に基礎知識を学んでおきましょう。

二宮レディースクリニックでは
治験参加を募集しております

ご興味のある方はご相談ください。

治験の詳細はこちらから

LINE相談はこちらから

目次

治験とは?

そもそも治験とは、どのような目的で行われるのでしょうか。また、具体的にはどのようなことをするのでしょうか。詳しくみてみましょう。

治験の概要

厚生労働省から新薬として承認を受けるために行う臨床試験を「治験」といいます。

薬は、植物や菌、海洋生物から採取された物質をもとにつくられますが、製造・販売するためには安全性や有効性を証明して、厚生労働省から認可を受ける必要があります。

薬の候補を選び、動物試験を行った上で、最終的に人間の体で薬の効果や作用、副作用の有無を調べるのが治験の役割です。

治験は主に製薬会社や医療機関によって行われますが、薬だけでなく、サプリメントや健康食品の開発の際にも行われます。

興味があるという方は、製薬会社の募集に応募したり、医療機関で参加者を募っていないか確認したりしてみると良いでしょう。

二宮レディースクリニックでは
治験参加を募集しております

ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

治験の詳細はこちらから

LINE相談はこちらから

治験モニターの種類

製薬会社や医療機関が行っている治験には、主に2つのケースが存在します。

  • 通院するケース
  • 入院するケース

通院する場合は、自宅から治験が実施される機関へ定期的に出向くことで参加できます。

拘束時間が短い分、気軽に参加できるという点が魅力だといえるでしょう。

入院する場合は、関係機関に宿泊しなければならないため拘束時間が長くなります。

他の参加者と一緒に入院する必要があるので、集団生活が苦手だという方には向かないといえるでしょう。

しかし、食事が提供される上に、1日の大半を自由に過ごせるという点は魅力だといえます。

治験の負担軽減費について

新薬の開発に協力することで、負担軽減費を受け取ることができます。

負担軽減費とは…

治験に参加していただくと、通常の診療よりも検査や診察などが多くなることで来院する回数が増え、交通費や食事代などの負担が増える場合があります。
そのような負担を軽減するための費用として支払われるものです。

それぞれの機関が提示する条件によって異なりますが、相場は1日あたり1万円程度です。

受け取ったお金は、あくまで負担を軽減する費用であって、収入にはなりません。

そのため、社会保険料や所得税などの税金が天引きされることはなく、満額受け取ることができます。

ただし、負担軽減費の額が大きくなると雑所得として確定申告が必要なので、最寄りの税務署に確認してください。

治験のメリット

治験のメリット

「後悔した」、「やめとけ」といったネガティブな意見がある治験ですが、実はメリットもたくさんあります。

参加することで得られる具体的なメリットをご紹介します。

無料で健康診断を受けられる

治験が行われる前に、まずは参加が可能であるか否か判断するために健康診断(スクリーニング検査)が行われます。

採血や身体測定を受けられるため、久しく健康診断を受けていない、自身の体の状態がわからないという方にとってはメリットだといえます。

自身の健康状態を知る機会を得られるという点は魅力的ですが、治験にはリスクがあるという点は理解しておきましょう。

また、無料で健康診断を受けられるケースもあれば、患者様が負担金を支払うケースもあります。

料金の有無については期間によって異なるので、事前に確認しておいてください。

医療を通じて社会貢献できる

開発された新薬は、厚生労働省の承認を得て、初めて製造・販売することができます。

薬が市場に出ることによって、病気に苦しむ患者様が救われる可能性があるのです。

治験に参加することは、医療を通じて社会貢献することに繋がります。

単にお金のためでなく、世の中の役に立ちたいと考えている方は、治験への参加を検討してください。

治験のデメリット

治験に限らず、どのような医療行為にもリスクが潜んでいます。参加してから後悔することがないように、事前にデメリットについて正しく把握しておきましょう。

副作用が出る可能性がある

ある程度安全性や有効性がわかってから治験薬の投与が行われますが、あくまで「未承認薬」であるという点に注意が必要です。

多くの患者様に使用できるほど安全だとは証明されていないことから、思わぬ副作用が出る可能性があります。

事前に説明を受けていたとしても、予期せぬトラブルが起こるリスクがあると理解しておきましょう。

参加日数や期間を選べない

治験は平日に実施されることが多く、参加日数や期間は決まっています。

仕事や学校で平日にまとまった時間を取れないと、スケジュールを全てこなすのが難しいという点はデメリットだといえるでしょう。

平日参加が難しい場合には、長期休暇のようなまとまった休みが取れる期間に参加するか、土日のみのモニターを探してみると良いでしょう。

生活が制限されることがある

治験を行っている間は、正確な結果を得るために生活が制限されることがあります。

特に入院生活を送る場合は、食事の時間や就寝時間が決められていたり、外出が禁止されていたりする可能性があります。

また、デジタル機器の使用や、運動を制限されることもあるでしょう。

自身のペースで生活が送れない、自由に行動できないという点は、デメリットだといえます。

治験はやめておいた方が良い?

治験にはデメリットもありますが、一概にやめておいた方が良いとはいえません。

元々病気を抱えている方であれば、新薬を投与することによって症状が改善される可能性があります。

また、元々健康な方であっても、自身の健康状態を知ったり、社会貢献できたりするといったメリットがあります。

大切なのは、デメリットもメリットも把握した上で、参加の意思を固めることです。

わからないままに参加してしまうと後悔することになるので、医師による説明を受けた上で、参加するか否かを判断しましょう。

治験に関するよくある質問

ここまで治験についてご説明してきましたが、まだ不安が残っているという方もいるでしょう。最後に、よくある質問を3つご紹介します。

Q1.副作用が出た場合の対処法は?

副作用が出た場合はただちに治験が中止され、医療スタッフによって適切な処置が行われます。

健康回復のために治療や入院が必要になったときには、医療手当や休業補償が支給されるため、患者様が費用負担を負う心配はありません。

治験は患者様の安全を最優先に考えて行われますが、副作用が出る可能性もあります。

事前に医師から副作用やリスクについて説明があるので、十分に理解した上で参加してください。

Q2.途中で辞めることは可能?

治験は義務ではなく、あくまで自由意思で参加するものです。

そのため、基本的に患者様が希望すれば、いつでも辞めることが可能です。

ただし、内容によっては途中でやめることが難しい場合もあるので、事前に医師に確認しておきましょう。

Q3.治験はどんな人に向いている?

治験の最中には採血が行われるので、注射を苦手としない方が理想です。

また、入院を必要とする場合は、他の患者様と一緒に生活することになるため、集団生活が苦にならない方が向いているといえます。

参加期間を指定される上に生活に制限が設けられることもあるので、時間に余裕があり、外出禁止や飲食禁止といった制限も我慢できるという方が向いているといえるでしょう。

治験に関するお問い合わせは二宮レディースクリニックへ

ネガティブな意見が見受けられる治験ですが、自身の健康状態を知ることができたり、社会貢献できたりと、魅力的な部分もたくさんあります。

新薬の開発に携わりたい、人の役に立ちたいという思いを抱えている方は、治験に参加してみてはいかがでしょうか。

二宮レディースクリニックでは、女性に関する疾患に対して、外来で行える治験(主に第Ⅲ相試験)を行っています。

対象となる疾患はその時期によって異なるため、治験に興味のある方は一度お問い合わせください。

投薬の方法から想定される副作用まで、詳しくご説明させていただきます。

参加を決めていないけれどまずは話しを聞いてみたいという方も、お気軽にご相談ください。

二宮レディースクリニックでは
治験参加を募集しております

ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

治験の詳細はこちらから

LINE相談はこちらから

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。