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2026.02.05

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その骨盤の痛み、筋肉が原因かも?セルフケアでは治らない慢性骨盤痛と最新治療法

その骨盤の痛み、筋肉が原因かも?セルフケアでは治らない慢性骨盤痛と最新治療法

「骨盤が痛い」と感じていても、実際にどこが痛いのか、ご自身でもはっきりわからないという方は多いのではないでしょうか。

骨盤周辺の痛みは、仙骨部(腰の下あたり)や恥骨周辺、会陰部・陰部や下腹部、股関節周辺など、様々な部位に現れます。

患者様の訴えは曖昧になりがちですが、まずは「自分がどこに痛みを感じているのか」を正確に把握することが、適切な治療への第一歩です。

今回は、骨盤周辺の慢性的な痛みの原因と、セルフケアだけでは改善しにくい理由、そして最新の治療法について解説します。

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目次

まずは確認!あなたの「骨盤の痛み」はどこ?

「骨盤が痛い」と感じていても、実際に痛みがある場所は人によって様々です。

骨盤周辺の痛みは、主に以下のような部位に現れます。

  • 仙骨部(腰の下あたり、お尻の上)
  • 恥骨周辺(下腹部の中央、骨盤の前側)
  • 会陰部・陰部(股の間、デリケートゾーン)
  • 下腹部(おへその下あたり)
  • 股関節周辺(お尻の外側) 
  • 鼠径部(足の付け根)
  • お尻の奥(深部の違和感や痛み)

これらの部位のうち、どこに痛みがあるかによって、原因となる筋肉や組織が異なります。

まずは、ご自身がどの部位に痛みを感じているのかを確認してみましょう。

鏡を見ながら、または触れながら「ここが痛い」と指差せるようにしておくと、医療機関を受診した際にスムーズに伝えることができます。

骨盤周辺の痛みが起こるメカニズム

骨盤周辺の痛みが起こるメカニズム

骨盤周辺の慢性的な痛みは、なぜ起こるのでしょうか。

多くの方が見落としがちな「筋肉の問題」について解説します。

①体の使い方の問題:「仙骨中心」の動きができていない

骨盤周辺の慢性的な痛みの多くは、日常的な姿勢や動作の習慣が原因となっています。

本来、私たちの体は「仙骨(骨盤の中心にある骨)」を中心に、骨盤底の筋肉がしなやかに動くことでバランスを保っているのです。

しかし、長年の姿勢の癖や生活習慣によって、この「仙骨中心の出力」ができなくなっている方が多くいます。

仙骨中心の動きができなくなると、それを補うために別の筋肉が過剰に働くようになります。

特に女性に多いのが、 内股にしようと膝を内側にひねる習慣が、股関節の位置を外側にずらしてしまうパターンです。

この捻れた姿勢を維持するために、骨盤底筋群を含む骨盤周辺の筋肉が過緊張状態となります。

緊張し続けることで筋肉は収縮し続け、その結果慢性的な痛みにつながるのです。

②日常の姿勢習慣:立ち方・座り方・排尿時の腹圧

骨盤底筋に痛みが出やすい方には、日常的に筋肉に負荷をかけるような姿勢や習慣が見られます。

特に注意すべきなのは、以下の3つです。

  • 立っているときの姿勢:片足に重心をかけて立つ、反り腰で立つなど
  • 座っているときの姿勢:猫背で座る、足を組む、長時間同じ姿勢を続けるなど
  • 排尿時の腹圧のかけ方:排尿を急ぐあまり、強く腹圧をかけて排尿する習慣がある

これらの習慣が続くと、骨盤底筋群が常に緊張状態となり、本来の柔軟な動きができなくなります。

さらに、 靭帯が本来とは異なる方向に引き伸ばされたり、逆に短縮して硬くなったりすることで、正しい筋肉の出力自体ができなくなっているケースも多く見られます。

③筋肉の過緊張:リラックスできない骨盤底筋

骨盤周辺の痛みというと「筋力不足」を思い浮かべる方が多いですが、実は逆のパターンも少なくありません。

問題となるのは、骨盤底筋群が「過緊張」状態となり、リラックスできなくなっていることです。

本来、骨盤底筋は必要なときに収縮し、不要なときには弛緩する柔軟な動きが求められます。

しかし、日常の姿勢や動作の癖によって、骨盤底筋がガチガチに固まって収縮し続けている状態になると、血流が悪くなり、慢性的な痛みが発生します。

このような状態では、単に「筋トレをする」だけでは改善せず、むしろ症状が悪化することもあるのです。

④靭帯の癒着:正しい動きができなくなる

長年の姿勢の癖や動作習慣によって、骨盤周辺の靭帯が 適切ではない状態で癒着してしまうことがあります。

靭帯が癒着すると、骨盤底筋群が正しい方向に出力することができなくなります。

その結果、本来使うべき筋肉(インナーマッスル)ではなく、別の筋肉(アウターマッスル)で代償的に動作を行うようになるのです。

この状態が続くと、代償的に使われる筋肉に過度な負担がかかり、慢性的な痛みへと発展していきます。

また、妊娠・出産によって骨盤の靭帯が緩んだ後、正しいケアを行わないまま過ごすことで、このような状態になるケースも多く見られます。

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セルフケアで改善できる?骨盤周辺の痛みへの対処法と限界

骨盤周辺の痛みに対して、ストレッチや筋トレなどのセルフケアが紹介されることがあります。

しかし、慢性的な骨盤痛の場合、一般的なセルフケアだけでは改善が難しいケースも多くあります。

ここでは、セルフケアの効果と限界について正しく理解しましょう。

ストレッチの効果と注意点

ストレッチは、骨盤周辺の筋肉をほぐすために有効な方法です。

しかし、慢性的な骨盤痛の場合、一般的に紹介されているストレッチでは「本当にターゲットとすべき筋肉」に効いていないことが多いのが実情です。

骨盤周辺の痛みに関わる筋肉は、骨盤の内側深部にある 「骨盤底筋群」(肛門挙筋や内閉鎖筋など)です。

これらの筋肉は、通常のストレッチでは直接アプローチすることが難しく、一般的に紹介されている腸腰筋や大殿筋、梨状筋などのストレッチだけでは、骨盤底の深部にある筋肉には届かず、根本的な改善につながらないことがあります。

また、骨盤底筋が過緊張状態になっている場合、無理にストレッチを行うと逆効果になることもあるのです。

ストレッチを試しても改善しない場合は、専門家による評価を受けることをおすすめします。

姿勢改善と「正しい体の使い方」の重要性

骨盤周辺の痛みを根本的に改善するためには、日常的な姿勢の見直しが欠かせません。

しかし、単に「正しい姿勢を意識する」だけでは不十分なことが多いです。

大切なのは「正しい体の使い方」を丁寧に身につけることです。

  • 仙骨(骨盤の中心)を意識した動き方
  • 骨盤底筋を無理に力ませずにリラックスさせること
  • 排尿時に強く腹圧をかけない習慣
▼座っているときのポイント

座るときは、臀部(お尻)に過度に力を入れないことが大切です。

骨盤から背骨がバランス良く乗っているように座ることを意識しましょう。

猫背でも反り腰でもない、自然な状態を保つことがポイントです。

無理に「良い姿勢を作ろう」と力むのではなく、骨盤の上に背骨がスッと乗っている感覚を意識してみてください。

これらは一朝一夕で身につくものではなく、専門家(骨盤底理学療法士など)の指導のもとで学ぶことが効果的です。

自己流で姿勢を正そうとすると、かえって別の筋肉に負担がかかることもあるため注意が必要です。

運動習慣は大切!ただし「正しい運動」が重要

骨盤周辺の痛みを改善・予防するためには、適度な運動習慣を持つことが大切です。

運動によって全身の血流が促進され、筋肉の柔軟性が保たれることで、骨盤周辺の痛みの改善につながります。

ウォーキングや水中歩行、ヨガなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。

▼ウォーキングのポイント

ウォーキングを行う際は、「仙骨出力」を意識することが大切です。

臀部(お尻)や太もも、ふくらはぎや足底が力んでいない状態で、リラックスしながら歩くことを心がけましょう。

アウターの筋肉でガチガチに力を入れて歩くのではなく、仙骨を中心に体がしなやかに動くイメージで歩くと、骨盤底筋群への負担を軽減できます。

ただし、注意すべき点があります。

▼過度な筋トレは逆効果になることも

骨盤底筋が「過緊張」状態(ガチガチに固まった状態)で痛みが出ている場合、さらに筋肉を収縮させる激しい筋トレを行うと症状が悪化する可能性があります。

このような状態では、「鍛える」よりも「緩める」ことが優先されます。

▼使う筋肉が間違っていると効果がない

慢性的な骨盤痛が出やすい方は、そもそも「使う筋肉」が間違っていることが多いです。

本来使うべきインナーマッスル(骨盤底筋群など)ではなく、アウターマッスルで代償的に動作を行っているため、運動をしても本来鍛えるべき筋肉には効果がなく、むしろ痛みを悪化させてしまうことがあります。

正しい筋肉の使い方を身につけるためには、専門家(骨盤底理学療法士など)の指導を受けることをおすすめします。

骨盤に痛みがある場合の受診の目安

ストレッチや筋トレを行っても痛みが緩和しない場合は、病気を発症している可能性があります。

病気が原因で痛みが生じている場合は、適切な治療を受ける必要があります。

ストレッチや筋トレを無理に続けると症状が悪化する可能性があるので、痛みがなかなか改善しないという方は、一度医療機関を受診してください。

骨盤に痛みがある場合、特に下記のケースに当てはまる方は、医療機関での受診をおすすめします。

  • 日常生活に支障をきたすほど強い痛みがある
  • 強い痛みが1週間以上続いている
  • 症状が改善しない、日に日に悪化している

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骨盤に痛みがある場合に考えられる病気

ストレッチや筋トレで痛みを改善できるケースもありますが、病気が原因で痛みが発生している場合、自然治癒は期待できません。

どのような病気を発症すると、骨盤に痛みが生じるのでしょうか。考えられる病気をいくつかご紹介します。

慢性骨盤痛

長期間骨盤内に限局した強い痛みがある場合は、「慢性骨盤痛」を発症している可能性があります。

慢性的な骨盤の痛みの原因は多岐に渡り、若年女性の場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症などの骨盤内疾患を発症している可能性も考えられます。

原因によって痛みの現れ方は異なり、鈍い痛みやズキズキとした痛み、灼熱感など様々です。

また、骨盤の痛み以外にも、下腹部痛や会陰部痛、性交痛や排尿時痛などの症状が現れることもあるでしょう。

慢性骨盤痛を発症した場合は、画像検査や血液検査で原因を特定し、適切な治療を行う必要があります。

原因不明の痛みが3ヶ月以上続くという方は、一度婦人科や泌尿器科を受診してください。

変形性股関節症

股関節に痛みが生じたり、股関節の可動域が狭くなったりする病気が「変形性股関節症」です。

初期には足の付け根やお尻に違和感を自覚し、進行すると立ち上がりや歩き始めなどのタイミングで、足の付け根や骨盤に痛みを感じるようになります。

加齢や体重増加が原因で発症することが多く、スポーツで体を酷使していた方にも見られる病気です。

また、生まれつき股関節が脱臼していることを要因として発症するケースもあります。

股関節や骨盤の痛みが日に日に強くなっている、体を動かさなくても痛みを感じるという方は、一度整形外科を受診しましょう。

仙腸関節障害

仙腸関節(仙骨と腸骨によって形成される関節)が不安定になることで発症する病気が、「仙腸関節障害」です。

仙腸関節障害を発症すると、腰やお尻の左右どちらか片方に痛みを感じるという点が特徴です。

骨盤の横や後ろ側、足の付け根に痛みやしびれが出ることもあるでしょう。

中腰での作業を行うことが多い方や、姿勢が悪い方に多く見られる病気で、仙腸関節に負荷がかかることで体の衝撃吸収が上手くできず、炎症が起こると考えられています。

女性の場合は、妊娠によって靭帯が緩み、仙腸関節が不安定になることで骨盤に痛みが現れるケースもあります。

仰向けの姿勢を取れない、長時間椅子に座れない、歩き始めに痛みを感じるものの徐々に和らぐという方は、整形外科を受診してください。

しつこい痛みは「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」の可能性も

しつこい痛みは「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」の可能性も

セルフケアを行ったり、治療を受けたりしても、骨盤の痛みがなかなか改善しないという方もいるでしょう。

しつこい痛みが続く場合は、「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」を発症している可能性があります。

筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)とは、一体どのような病気なのでしょうか。

詳しく解説します。

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」とは

筋肉のコリが原因で痛みやしびれが起こる病気を「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」といい、そのコリが骨盤周辺の筋肉にできてしまう病気を「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」といいます。

 単なる筋肉の凝りとは違い、筋筋膜性骨盤疼痛症候群の場合は「トリガーポイント(圧痛点)」と呼ばれる痛みの発信源ができ、そこを押すと離れた場所にも痛みが広がる「関連痛」を起こすという点が特徴です。

臨床的に問題となりやすい筋肉は、骨盤底筋群 の中でも、実は「内閉鎖筋」が多く見られます。

内閉鎖筋は骨盤の内側にある深層の筋肉で、股関節を外旋させる働きがあります。

この筋肉にトリガーポイントができると、 骨盤周辺、膀胱や尿道、会陰部、股関節周囲に痛みが広がることがあります。

CTやMRIなどの画像検査では異常を見つけることは難しく、筋筋膜性骨盤疼痛症候群を発症していても「原因不明の痛み」として扱われることも少なくありません。

「トリガーポイント」の特徴

「トリガーポイント(圧痛点)」を押すと、強い痛みを感じます。

また、コリがある部分だけでなく、体の離れた場所にも痛みやしびれが出る「関連痛」があるという点も大きな特徴の一つです。

そのため、原因が 筋筋膜性疼痛であるにもかかわらず、「臓器の病気」だと誤解されることも少なくありません。

泌尿器科や婦人科関連の病気だと思っていたら、実は筋筋膜性骨盤疼痛症候群だったというケースもあるので、骨盤のしつこい痛みにお悩みの方は医療機関へご相談ください。

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」の症状と治療方法

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」を発症すると、痛みの他にどのような症状が現れるのでしょうか。

また、医療機関では、どのような治療が行われているのでしょうか。

筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)の主な症状や発症する原因、治療方法をご紹介します。

主な症状

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」の症状は人によって異なりますが、主に以下のような特徴があります。

  • 泌尿器科系の症状:頻尿・残尿感・膀胱のあたりの不快感・排尿痛
  • 婦人科系・男性器系の症状:陰部や肛門の痛み・子宮や卵巣の痛み・生理痛のような重い下腹部痛
  • 動作に関連する症状:お尻の奥の痛み・腰や仙骨部の痛み・太ももや鼠径部(足の付け根)の痛み

上記の症状が現れた場合、子宮や卵巣、膀胱などで病気を発症していないか検査が行われます。

「膀胱炎だと思っていたが問題ないと診断された」、「坐骨神経痛だといわれたが鎮痛剤が効かなかった」という場合、実は筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)に原因があったというケースが近年増えています。

発症する原因

筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)の発症には、日常的な姿勢や動作の習慣が大きく関わっています。

特に女性に多いパターンとして、 内股を維持するために、骨盤底筋群を含む骨盤周辺の筋肉が過緊張状態となります。

本来リラックスしながらしなやかに動くべき骨盤底の筋肉群が、姿勢や動作を維持するためにガチガチに固まり、収縮し続けることで血行不良が起こります。

血行不良になると、酸欠状態に陥った筋肉で発痛物質が作られ、痛みが発生します。

痛みによって体に力が入り、さらに筋肉が硬くなって痛みが増すという悪循環に陥るのです。

また、靭帯が癒着している状態の方も多く、この場合は正しい筋肉の出力自体ができなくなっています。

治療方法

筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)を発症した場合は、主に「トリガーポイント注射」や「骨盤底理学療法」、「低出力体外衝撃波療法(LISWT)」などの治療を行います。

筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)はコリや筋膜の癒着が原因であり、炎症が起こっているわけではないので、鎮痛剤を使用しても痛みが治まらない可能性があります。

トリガーポイントへのアプローチと、癒着した筋膜をほぐして血流を改善することを目指した治療が行われます。

  • トリガーポイント注射:注射器でトリガーポイントに局所麻酔薬を注入します。
    即効性があることから、強い痛みに対して有効です。
  • 骨盤底理学療法:骨盤底筋の状態を評価し、過緊張を緩和するための手技療法やリラクゼーション、正しい体の使い方の指導などを行います。
  • 低出力体外衝撃波療法(LISWT):「セルアクター」などの治療機器を使用して行う最新の治療法です。
    音波を利用した衝撃波で、癒着している筋膜を緩め、さらに血管に刺激を与えることでNO(一酸化窒素)を産生し、組織に血流を回復させます。
    従来の方法では改善が見込めない慢性骨盤痛に対して、近年注目されている治療法です。

治療に関する不安や詳細は
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セルアクター(低出力体外衝撃波)治療の詳細

従来のセルフケアや薬物療法では改善が見込めない慢性骨盤痛に対して、近年注目されているのが「セルアクター」による低出力体外衝撃波療法(LISWT)です。

セルアクター治療では、具体的にどのような方法で症状の改善を目指すのでしょうか。詳しく解説します。

セルアクター治療の作用機序

セルアクターは、音波を利用した衝撃波を発生させる治療機器です。

この衝撃波が組織に作用することで、以下のような効果が期待できます。

  • 筋膜の癒着を緩める:長年の姿勢習慣で硬くなり、癒着した筋膜に衝撃波を当てることで、組織を緩めます。
  • 血流の改善:衝撃波が血管に刺激を与えることで、NO(一酸化窒素)が産生されます。
    NOには血管を拡張させる作用があり、これにより組織への血流が回復します。
  • 疼痛の軽減:血流が改善されることで、酸欠状態だった筋肉に酸素が供給され、発痛物質の産生が抑制されます。

セルアクター治療の期待される効果

セルアクター治療によって期待される効果は、以下の通りです。

  • 骨盤周辺の慢性的な痛みの軽減
  • 日常動作(歩行・立ち座り・排尿など)の負担の改善
  • 骨盤底筋の過緊張の緩和
  • トリガーポイントの解消

鎮痛剤では改善しなかった痛みや、他の治療で効果がなかった慢性骨盤痛に対しても効果が期待できます。

治療の流れ・回数・頻度

セルアクター治療は、以下のような流れで行われます。

治療の詳細

▼治療頻度

2週間〜1ヶ月に1回程度

▼治療回数

3〜4回程度(症状や改善度合いに応じて調整)

▼1回の治療時間

約15〜30分程度

治療は、痛みを感じる部位やトリガーポイントに対して行います。

治療中は軽い痛みや振動を感じることがありますが、多くの方が耐えられる程度です。

効果には個人差がありますが、治療を重ねることで徐々に症状の改善が期待できます。

男性の慢性骨盤痛〜慢性前立腺炎について

骨盤周辺の慢性的な痛みは女性だけでなく、男性にも見られます。

男性の場合、「慢性前立腺炎」または「慢性骨盤痛症候群」と診断されることが多いでしょう。

慢性前立腺炎は、会陰部や下腹部、鼠径部などに痛みや不快感が続く状態で、排尿時の痛みや頻尿などの症状を伴うこともあります。

細菌感染が原因の場合もありますが、多くのケースでは細菌が検出されず、原因不明とされることが少なくありません。

こうした「原因不明」とされる慢性前立腺炎・慢性骨盤痛症候群の中には、実は筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)が原因となっているケースがあります。

骨盤底筋や内閉鎖筋などにトリガーポイントができることで、前立腺周囲に痛みが放散し、前立腺炎のような症状を引き起こすのです。

骨盤の痛みや違和感にお悩みの方は医療法人心鹿会へご相談ください

骨盤の痛みや違和感にお悩みの方は医療法人心鹿会へご相談ください

「婦人科でも原因がわからなかった」

「整形外科を受診したが異常なしと言われた」

「セルフケアを試したが改善しない」

このような経験をお持ちの方は、筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)が原因かもしれません。

慢性的な骨盤痛は、放置すると日常生活に大きな支障をきたします。

痛みがなかなか治まらない、悪化しているという方は、一度専門の医療機関を受診しましょう。

骨盤の痛みや違和感にお悩みの方は、医療法人心鹿会へご相談ください。

当院では、骨盤底筋の状態を詳しく評価し、セルアクター(低出力体外衝撃波)治療を含めた適切な治療方法をご提案いたします。

「原因はわからないけれど骨盤に痛みを感じる」

「他院で治療を受けたが改善しない」

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)ではないか調べてほしい」

など、まずはお気軽にご相談ください。

医療法人心鹿会では
全て女性スタッフが対応いたします。

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この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。

この記事の監修者
鎌田 良子

兵庫医大医学部卒業。泌尿器科専門医、そして腹腔鏡手術・内視鏡手術のエキスパートとして執刀医または後輩の指導育成にあたる。プライベートではトライアスロンでもっとも名のあるアイアンマン70.3世界選手権出場、完走を果たす。