予期せぬ妊娠をすると、出産すべきか中絶すべきか悩んでしまうものです。
簡単に答えが出せる問題ではありませんが、中絶手術が受けられる期間は限られています。
答えは決まっていないけれど中絶を検討しているという方は、情報収集だけでも行っておきましょう。
今回は、中絶手術を受けられる期間やクリニックを受診するタイミング、費用の目安などについて解説します。
中絶手術は妊娠から時間が経つほど
身体への負担が大きくなります。
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中絶はいつまで可能?
中絶手術は、妊娠週数でいうといつまで受けられるのでしょうか。中絶手術が受けられる期限と、妊娠週数の計算方法をご紹介します。
中絶手術には、受けられる期限がございます。
妊娠週数の計算方法なども参考に、中絶手術をご検討ください。
中絶手術が受けられる期限
中絶とは、医療機関で意図的に妊娠を中断することを指します。
望まない妊娠をした場合や、やむを得ず妊娠を継続できない場合に取られる方法で、正式には「人工妊娠中絶」と呼ばれています。
中絶は、お腹に赤ちゃんがいる状態であればいつでもできるというものではなく、「妊娠22週未満」でなければならないという制限があります。
母体保護法という法律で定められているため、どのような理由があろうとも、中絶手術は妊娠21週6日までしか受けられません。
妊娠22週は妊娠6ヶ月程度ですので、お腹が大きくなる前に中絶手術を受ける必要があります。
妊娠週数の計算方法
中絶に際して最も重要となる情報が、「妊娠週数」です。妊娠週数を計算する方法は、「最終月経日から計算する方法」と「超音波検査で調べる方法」の2つ存在します。それぞれの特徴をみてみましょう。
最終月経日から計算する方法
最終月経日がわかっていれば、妊娠週数を計算することができます。
最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日」として計算することで、妊娠40週0日にあたる日が出産予定日だと推測できます。
計算方法がよくわからないという方は、インターネット上にある妊娠週数の自動計算ツールを利用すると良いでしょう。
妊娠検査薬が反応するのは妊娠5週目からなので、妊娠をしているか調べたい場合には、5週目以降に検査を行ってください。
誰もが計算できる簡単な方法ではありますが、最終月経日が定かでない場合は注意が必要です。
最終月経日を勘違いしていた、おおよそで計算してしまったという場合は、計算よりも実際の妊娠週数が経過している可能性があります。
計算に自信がない場合には、クリニックで医師に診てもらってください。
超音波検査で調べる方法
最終月経日がわからない場合でも、超音波検査で妊娠週数を調べることができます。
超音波検査で胎児のCRL(頭の先・お尻・長さ)を調べることで、妊娠週数や出産予定日を割り出すことができるのです。
CRLは「胎児頭殿長」とも呼ばれていて、胎児の頭の先からお尻の長さまでを示しています。
超音波診断でCRLを調べる方法は、最終月経日から計算する方法よりも正確な妊娠週数がわかるといわれています。
このように、最終月経日を把握していなくとも調べる方法はあるので、妊娠週数を正確に調べたい場合はクリニックに相談してください。
普段から生理不順に悩んでいる方はもちろん、健康な方でも計算がずれることがあるため、自身で計算するだけでなく医師に診てもらうことが大切です。
妊娠週数で異なる中絶手術の種類
中絶手術は、妊娠週数によって2つの方法に分かれます。「初期妊娠中絶手術」と「中期妊娠中絶手術」、それぞれの特徴をご説明します。
中絶手術は妊娠週数によって、方法が異なります。
妊娠12週を超えると入院が必要になり、身体への負担も大きくなりますので、医師とよく相談することをおすすめします。
初期妊娠中絶手術
妊娠12週未満に受ける中絶手術を「初期妊娠中絶手術」といいます。
妊娠11週6日まで受けることが可能ですが、なるべく早い段階で受けた方が体への負担が少なく済みます。
「吸引法」や「掻爬(そうは)法」と呼ばれる子宮内容除去術で行われるのが一般的で、基本的に入院の必要はなく、日帰り手術が可能です。
中期妊娠中絶手術よりも費用が安く、役所への届け出も必要ありません。
中期妊娠中絶手術
妊娠12~22週未満に受ける中絶手術を「中期妊娠中絶手術」といいます。
術前処置で子宮頚管や子宮口を開き、人工的に陣痛を起こす方法が取られるため体への負担が大きく、手術後には4~6日程度の入院が必要です。
術前処置でも強い痛みを感じますが、子宮収縮剤を使用して陣痛を起こすため、手術中にも痛みを感じるでしょう。
胎児の埋葬許可証を発行してもらう必要があり、手術後には役所へ「死産届」と「死産証書」の提出を行います。
初期中絶を実施できる施設は多いですが、中期中絶を実施できる施設は限られています。
また、初期妊娠中絶手術よりも費用が高額となる点にも注意が必要です。
費用が心配だという方は、妊娠12週以降の中期中絶で申請できる「出産育児一時金」を利用しましょう。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
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中絶できる期間を過ぎてしまった場合の対処方法
中絶手術が受けられる期間は妊娠22週までとご紹介しましたが、その期間を過ぎてしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
法律によって、妊娠22週以降の中絶手術は禁止されています。
そのため、妊娠22週を過ぎた場合は、「出産をする」という選択肢しか残されていません。
しかし、「家庭環境に問題があって赤ちゃんを育てられない」、「金銭的事情から赤ちゃんを育てられない」という方もいるでしょう。
やむを得ない事情でどうしても赤ちゃんが育てられない場合は、特別養子縁組制度や里親制度の利用を検討してください。
一人で悩まずに、クリニックやにんしんSOS(どの都道府県にも設置されている相談電話窓口です)、児童相談所に相談しましょう。
クリニックを受診するタイミング
中絶手術を検討してはいるものの、どのタイミングで受診すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。ここでは、クリニックを受診するタイミングや、受診が遅れることで考えられるリスクなどをご紹介します。
クリニックを受診するタイミングはあくまで目安となります。
ご検討されている場合は、なるべく早く受診することをおすすめします。
中絶を決めたら早めに受診する
中絶する上で最も大切なことは、一日でも早く手術を受けることです。
妊娠を想定していなかったという方や、生理不順に慣れている方は、妊娠そのものに気付くのが遅くなる傾向にあります。
妊娠に気付いたとしても受診を先送りにしてしまうと、最悪の場合、手術が受けられなくなってしまいます。
以下に当てはまる方は、迷わずにまずは婦人科を受診してください。
・何週間も生理が遅れている
・出産か中絶か迷っている
・誰にも相談できず、受診を先送りにしている
出産するか中絶するか決めかねているという場合でも、クリニックで診察を受けることで、自身によってより良い選択ができる可能性があります。
生理が遅れているだけであった場合は、そもそも妊娠していない可能性もあるのです。
意図しない妊娠の可能性がある場合は、クリニックを受診してまずは現状把握と情報収集を行いましょう。
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受診が遅れることで考えらえるリスク
中絶手術は、受けるタイミングが遅くなるほどに体への負担が大きくなります。
吸引法や掻爬(そうは)法で行われる初期妊娠中絶手術と、人工的に陣痛を起こして行われる中期妊娠中絶手術とでは、体への負担が異なるのです。
また、初期中絶でも妊娠週数が進めば進むほど、子宮が大きく、柔らかくなりますので、手術に伴う合併症や出血のリスクが大きくなります。
中絶手術は、なるべく早い段階で受けることをおすすめします。
中絶手術を受けられる条件
中絶手術が受けられる期限についてはお話しましたが、いつから受けられるのか気になるという方もいるでしょう。
中絶手術を受けるためには、妊娠4週目以降に妊娠検査で陽性反応と妊娠反応が出ていなければなりません。
また、「胎嚢(たいのう)」と呼ばれる赤ちゃんが入っている袋を確認し、異所性妊娠(子宮外妊娠)のような異常が起こっていないことを確かめる必要があります。
条件を満たせば妊娠5週目から中絶手術を受けることが可能ですが、胎嚢や子宮の状態によっては、妊娠6~9週目の間に手術を勧められるケースもあるでしょう。
まとめ
- 中絶するか否か決断していない状況でも、早急にクリニックへ相談することが大切。
- 中絶手術はタイミングが遅くなるほどリスクが高くなるため、早急に受けることが大切。
- 妊娠検査で陽性反応と妊娠反応が出れば、妊娠5週目から手術を受けることが可能。
中絶手術の費用目安
中絶手術の費用は、基本的に健康保険が適用されない自費診療となります。
クリニックによって設定されている料金は異なりますが、「初期妊娠中絶手術」と「中期妊娠中絶手術」で分かれていることが多いです。
中絶手術の費用目安は、以下の通りです。
・初期妊娠中絶手術:10~20万円程度
・中期妊娠中絶手術:30~50万円程度
同じ初期妊娠中絶手術であっても、妊娠週数が経過するにつれて料金が上がることがあります。
また、初期妊娠中絶手術であれば一日で終了しますが、胎児がある程度大きくなっている中期妊娠中絶手術の場合は、初期とは違う方法で手術を行わなければならず、入院が必要となる上に料金も高額になります。
中期中絶を行う場合は「出産育児一時金」を申請できるので、忘れずに手続きを行ってください。
料金は妊娠週数や手術方法によって異なります。
料金に関しても、ご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。
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中絶に関するよくある質問
中絶に関するよくある質問をまとめました。中絶手術を受けると妊娠しにくくなるという噂は、本当なのでしょうか。また、中絶手術を受けた後には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。詳しくみてみましょう。
診察を受けたその日に手術を受けられる?
基本的に初診当日に中絶手術は受けられません。
妊娠週数の正確な把握や血液検査が必要となるため、初診を行ってから後日改めて手術を行うという流れが一般的です。
予約が埋まっていた場合や休診日を挟んだ場合、手術を行う日にさらに遅れが生じてしまうため、早急に中絶手術を受けたい場合はすぐに診察予約を行ってください。
二宮レディースクリニックでは、受診2日後から施術を行うことが可能です。
一度中絶手術を受けると妊娠しにくくなる?
「中絶手術を受けると、その後妊娠しにくくなる」という話を耳にすることがありますが、よほど大きな合併症が起こらない限り、今後の妊娠への影響はありません。
中絶手術が原因で妊娠をしにくくなるということはなく、手術後に妊娠・出産される方もたくさんいます。
また、今後妊娠は希望しないという場合には、中絶手術と同時に子宮内避妊器具を挿入することも可能です。
「海と空クリニック京都駅前」では、中絶手術の中でも最も母体への負担が少ない「真空吸引法(MVA)」を採用しています。
少しでも中絶のリスクを軽減したいという方は、海と空クリニック京都駅前へご相談ください。
中絶手術を受けた後に注意することはありますか?
中絶手術を受けた当日は、血行を促進するような激しい運動や飲酒は避けましょう。また、入浴をする際にはシャワーで済ませます。
手術を受けた後は、子宮が菌に感染しやすい状態になります。
次回受診日までは、性行為や湯舟に浸かることは控えてください。
日常生活に関しては、仕事や買い物など、無理のない範囲であれば普段通り過ごして構いません。
手術後に出血や激しい下腹部痛が起こった場合は、すぐに手術を受けたクリニックへご相談ください。
中絶に関するお悩みは海と空クリニック京都駅前へご相談ください
中絶は難しい問題ですが、手術が受けられる期限が決まっているため、早めに決断しなければなりません。
出産する場合にも中絶する場合にも、妊娠が判明すれば婦人科での受診が必要となります。
決心がつかないという方も、まずは産婦人科にご相談ください。秘密は厳守されますし、状況を咎められることはありません。
意図しない妊娠は、誰にでも起こり得ることです。
人工妊娠中絶は、自分の人生を他の人に左右されるのではなく、「自分の人生を自分のものとして生きるために用意された選択肢」です。
どうしたいのかご自身でわからなくなってしまったとしても、誰かに話してみることで糸口が見えることがあります。
中絶に関するお悩みは、「海と空クリニック京都駅前」へご相談ください。
スタッフ全員が女性である当院なら、デリケートな問題も気兼ねなくお話しいただけるはずです。
医師が患者様の問題に寄り添って、適切な治療をご提案いたします。
医師に相談したいが、男性の目が不安という方もいるかと思います。
ですが、海と空クリニック京都駅前は女性医師と女性スタッフのみで対応を行うので、ご安心ください。
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