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コラム

2024.01.09

京都院

中絶費用が払えない!料金相場や支払い方法、手術を受けられる期間について解説

中絶費用の支払い方法について解説

やむを得ず妊娠を中断する場合は、中絶手術を受けることになります。

中絶手術はタイミングによって2種類あり、それぞれ費用は異なります。

無理なく支払えるか不安だという方は、事前に費用の目安を把握しておきましょう。

今回は、中絶手術の費用相場や支払い方法、手術を受けられる期間や費用に関する注意点をご紹介します。

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中絶とは?

そもそも中絶手術とは、どのような手術を指すのでしょうか。また、どのタイミングで手術を受ければ良いのでしょうか。詳しく解説します。

中絶手術について

妊娠を中断するために行う手術を「人工妊娠中絶手術」といいます。

健康上や経済上の理由で妊娠の継続が難しい場合や、性被害による望まない妊娠をしてしまった場合に行われる手術で、「母体保護法」という国が定めた法律の下で行われます。

中絶手術は婦人科であればどこでも受けられるというものではなく、母体保護法指定医が在籍するクリニックでなければ受けられません。

妊娠週数が経過するほどに手術が行えるクリニックは少なくなってしまうので、妊娠の継続が心配な方は、まずは手術を受けられるクリニックを探しましょう。

中絶手術が受けられる期間

母体保護法では、妊娠22週未満でなければ、中絶手術を行ってはいけないと定められています。

中絶手術が受けられるのは妊娠21週6日までであり、22週を過ぎてしまうと、出産するという選択肢しかありません。

中絶手術には「初期妊娠中絶手術」「中期妊娠中絶手術」の2種類あり、妊娠週数によって手術が受けられる期間は異なります。

それぞれの手術が受けられる期間は、以下の通りです。

初期妊娠中絶手術:妊娠6週0日~11週6日まで
初期妊娠中絶手術:妊娠12週0日~21週6日まで

出産をするのか、中絶をするのか、難しい選択ではありますが、可能な限り早急に決断しなければなりません。

決断がつかない場合でも、まずは最寄りの婦人科へ相談しましょう。


市販の妊娠検査薬を使用して妊娠を確認している場合は、そもそも判定自体が誤りである可能性もあるので、クリニックを受診することをおすすめします。


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中絶はいつまで可能?妊娠週数や手術方法、費用の目安について解説します

中絶に必要な費用

中絶にかかる費用の内訳

手術を受けるためには、どの程度の費用が必要となるのでしょうか。一般的な中絶にかかる費用相場と、「海と空クリニック京都駅前」の具体的な費用をご紹介します。

中絶の費用相場

中絶手術は、主に「初期妊娠中絶手術」と「中期妊娠中絶手術」の2種類存在します。

それぞれの費用相場は、以下の通りです。

初期妊娠中絶手術:10~20万円程度
中期妊娠中絶手術:30~50万円程度

上記の手術費用の他にも、初診料や術前検査の費用が1~2万円程度必要となります。

初期と中期では異なる方法で手術が行われるため、費用相場は大きく異なります。


中絶の決断は難しいものですが、手術を受けると決めたら早急にクリニックを受診してください。

「海と空クリニック京都駅前」の中絶費用

具体的な中絶費用を知りたいという方に向けて、「海と空クリニック京都駅前」の中絶費用をご紹介します。

・妊娠診断(診察・エコー・尿検査):5,000円
・術前検査(血液検査・心電図):11,000円
・手術費用(妊娠8週6日まで):99,000円
(妊娠9週0日〜11週6日):129,000円

(※上記は平日料金です。土曜日に手術を行う場合は、30,000円加算されます)
・1週間後術後診察費用:3,300円

海と空クリニック京都駅前では、体への負担が少ない「真空吸引法(MVA)」という手術方法のみを採用しています。

手術の際には「ミレーナIUS 」(女性用避妊具)を同時に挿入することも可能ですので、希望される方は医師にご相談ください。

中絶に関するご相談はこちら

費用が一括で払えない場合の支払い方法

無理のない支払い方法について

あらかじめ用意しておくことは難しいため、いざ中絶手術を受けると決めてパートナーと相談しても、費用の支払いが難しいというケースは少なくありません。無理のない支払いを実現するためには、どうしたら良いのでしょうか。中絶手術の際に利用できる支払い方法をご紹介します。

クレジットカードの分割払いを利用する

一括での支払いが難しいという方は、クレジットカードの「分割払い」を利用すると良いでしょう。

クレジットカード会社がクリニックに対して治療費を一括で支払い、利用者がクレジットカード会社に対して分割で返済を行うという仕組みです。


金利手数料がかかってしまうため、一括で支払う場合に比べて割高になってしまいますが、一度にまとまったお金を用意できないというケースでは有効な手段だといえます。


クリニックによって利用できるクレジットカードの種類は異なるため、分割払いを希望する方は、対応しているクレジットカードの種類をクリニックへ確認してください。

カードローンで現金を用意する

何らかの事情で分割払いが選択できない場合は、クレジットカードで現金を借りることも可能です。

中絶手術が受けられる期間は限られているため、早急に費用を用意しなければならないケースもあるでしょう。


カードローンは分割払いよりも金利手数料が高くなるため、積極的に利用することは避けたいですが、スピーディに中絶費用を用意できるというメリットがあります。


返済方法は分割払いと同じで、希望額を借り入れたら、毎月可能な範囲でクレジットカード会社に対して返済を行います。


返済額は自身で選べることも多いですが、最低限の返済額は決められているという点には注意が必要です。

未成年者が中絶をする場合

誰にとっても予期せぬ妊娠は難しく辛い問題ですが、特に未成年者が妊娠してしまった場合は、誰にも相談できず困ってしまうケースが少なくありません。

「中絶のお金を用意できない」、「親にバレるのが怖い」など、金銭的な悩みだけでなく精神的な悩みを抱えてしまう方もいます。


正規のクリニックではなく、違法な診療を行っているクリニックが格安料金で中絶手術を行っていることがありますが、利用は避けましょう。


中絶手術は、母体保護法指定医が執刀しなければならないと法で定められています。


母体保護法指定医以外の人物が手術を行うと、手術を行った医師だけでなく、手術を受けた患者も罰せられます。


また、未成年者に対してお金を貸し出すような業者もありますが、いわゆる闇金と呼ばれるような違法な業者ですので、決して融資は受けないでください。


中絶は手術時だけでなく、手術後にも心身のサポートが必要となります。


未成年者は、保護者の同意の下で手術を受けるという方法が最も理想的です。


とはいえ、個人個人で状況は異なります。

海と空クリニック京都駅前は、若い方々が自分で自分の人生を決めるためのサポートを行っている、様々な支援団体と連携しています。

おひとりおひとりにとって最善の選択肢を一緒に考えますので、まずはご相談ください。

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中絶手術の費用に関する注意点

中絶費用を支払う際の注意点

費用を支払う際には、いくつか注意点があります。中絶手術の際に申請できる国の制度をご紹介しますので、費用負担を軽減したいという方はぜひ参考にしてください。

中絶手術は保険対象外

基本的に中絶手術には、健康保険が適用されません。そのため、中絶に関する費用は全て自己負担となります。

中絶の費用を安く抑える方法はありませんが、一定の支払い額を上回った場合は「医療費控除」が申請可能です。


また、中期妊娠中絶手術を受ける場合は、一般的な出産と同じく「出産育児一時金」が申請できます。


それぞれの制度については、次の項目で詳しく解説します。

「医療費控除」の申請が可能

国税庁は、「母体保護法指定医が執刀する中絶手術は、医療費控除の対象となる」と発表しています。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計額が10万円を超えた場合、確定申告で所定の手続きを行うと一部の費用が還元されるという制度です。


医療費控除の手続きには領収書が必要となるので、大切に保管しておきましょう。

中期中絶は「出産育児一時金」が申請可能

健康保険に加入している方は、中期妊娠中絶手術を受けると「出産育児一時金」が申請できます。

妊娠85日(妊娠4ヶ月程度)が経過してから中絶手術を受けた場合に限り制度の対象となり、1児につき420,000円が支給されます。


初期妊娠中絶手術では、申請できません。また、名前が似ている「出産手当金」の対象にはならないという点にも注意が必要です。

まとめ
  • ・中絶手術には健康保険が適用されないため、中絶に関する費用は全て自己負担となる。
  • ・1年間の医療費の合計額が10万円を超えた場合、医療費控除が受けられる。
  • ・中絶手術を受けた場合、1児につき420,000円支給される「出産育児一時金」が申請できる。

中絶手術の費用に関するご相談は海と空クリニック京都駅前へ

中絶費用に関する記事のまとめ

予期せず妊娠してしまうことは、誰にでも起こり得ることです。

妊娠が発覚したものの、どう対処すれば良いのか分からずに悩んでいるという方は、海と空クリニック京都駅前へご相談ください。


治療方法についてはもちろん、費用の支払い方法についてもご相談いただけます。


当院は医師をはじめスタッフ全員が女性ですので、デリケートな問題もお話しいただきやすい環境が整っています。


中絶に際して、外部に情報が漏れたり、ご本人様が責められたりすることはありません。


誰かに相談することでより良い選択ができることもあるので、中絶をするか否か決めかねているという方も、一人で悩まずに当院へご相談ください。

中絶に関するご相談は海と空クリニック京都駅前へ

この記事の監修者
池田 裕美枝

京都大学医学部卒業。総合内科研修後、産婦人科に転向。現在、海と空クリニック京都駅前院の院長として専門的診療に従事。また、神戸市立医療センター中央市民病院女性外来等を担当しつつ京都大学大学院医学研究科にて、女性の社会的孤立や月経前症候群による社会的インパクトなどを研究している。