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2025.12.04

心斎橋院

アートメイクの施術後はMRI検査を受けられない?検査を受ける際の注意点について解説

アートメイクの施術後はMRI検査を受けられない?検査を受ける際の注意点について解説

素顔でもメイクをしているように見えることから、今注目されている美容医療施術が「アートメイク」です。

しかし、アートメイクについて調べていると、「MRI検査を受けられなくなる」という情報を見かけることがあります。

アートメイクの施術を受けると、本当にMRI検査を受けられなくなるのでしょうか。また、検査を受けられなくなるといわれているのは、なぜなのでしょうか。

今回は、アートメイクがMRI検査に与える影響について解説します。

噂の真相や検査を受ける際の注意点、よくある質問もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

MRI検査とは?

MRI検査とは?

そもそもMRI検査とは、どのような方法で、何のために行われる検査なのでしょうか。

検査を受ける上でアートメイクが問題視される理由は、一体何なのでしょうか。詳しく解説します。

MRI検査の概要

強力な磁力と電磁波を用いて体の内部を撮影する方法を「MRI(磁気共鳴画像)検査」といいます。

トンネルのような装置に入り、電磁波を照射することであらゆる角度から体の断面図をスキャンできます。

放射線被ばくのリスクはないため、妊娠中の方が検査を受けたり、繰り返し検査を受けたりすることも可能です。

関節や骨、臓器や筋肉など、疾患の有無や進行度合いを調べるために用いられますが、健康診断や人間ドックで使用されることもあります。

アートメイクが問題視される理由

「アートメイクの施術後にはMRI検査が受けられない」といわれる主な理由は、以下の通りです。

  • 施術部位に熱を感じることがある
  • 軽いやけどを負う可能性がある
  • 画像の乱れ(アーチファクト)が起こる可能性がある

MRIで使用される電磁波は、金属に反応するという性質を持ちます。

そのため、検査時には、時計やアクセサリーなどの貴金属類は全て外すように指示があります。

実は、アートメイクの色素にも金属成分が含まれていることがあり、電磁波が反応して施術箇所に軽いやけどを負ったり、撮影した画像に乱れが生じたりするリスクが考えられるのです。

アートメイクが原因で検査時にトラブルが起こるケースは非常に稀ですが、リスクがゼロではないということは理解しておきましょう。

アートメイクとは?

アートメイクという名称は聞いたことがあっても、実際にどのような施術を行うのか詳しくは知らないという方もいるでしょう。

次に、アートメイクの特徴や代表的な施術部位をご紹介します。

アートメイクの概要

特殊な針を使用して皮膚のごく浅い部分に色素を注入し、染色する美容医療施術が「アートメイク」です。

皮膚に直接色素を入れるため、汗をかいたり、水に濡れたりしても落ちることはなく、素顔のときでもメイクをしているような印象に仕上がります。

ターンオーバーによって次第に薄くなっていきますが、個人差はあるものの、1~2年程度は効果が持続するといわれています。

アートメイクは、特に「メイクに時間をかけたくない」、「すっぴんに自信を持ちたい」という方におすすめです。

アートメイクの代表的な施術部位

頭皮やほくろなど、様々な部位に施術を行えるアートメイクですが、特に人気なのが「アイライン・眉・リップ」の3箇所です。

それぞれの部位の特徴と、MRI検査を受けるリスクについて解説します。

①アイライン

アイラインのアートメイク施術後にMRI検査を受けると、熱感や刺激を感じることがあります。

特に目頭から目尻まで、目の周辺を円で囲うようにアートメイクを入れると、磁場や電磁波の影響で誘導電流が発生しやすくなります。

熱が生じて軽いやけどを負うこともあるので、アイラインのアートメイク施術を受けた方は、必ず医師へ申告してください。

MRI検査時に、目を閉じた状態で受けるよう指示されることがあります。

アートメイク部分が直線になることで、誘導電流が発生するリスクを軽減できます。

②眉

眉は直線に描かれることが大半であるため、熱感や刺激を感じる可能性は低いといえます。

基本的に誘導電流は、リング状に色素を注入されている部分に電磁波が照射されることで発生しやすくなります。

そのため、眉に関しては、MRI検査を受けたとしてもやけどを負うようなリスクは低いといえるでしょう。

ただし、眉はアイラインと比較すると濃く、太く描かれることから、金属成分の含有量が多くなる場合があります。

やけどを負うリスクはゼロではないので、アイライン同様、医師にアートメイク施術を受けたことを申告しておきましょう。

③リップ

唇に施術を行うリップは、アイラインや眉と比較すると、MRI検査の影響を受けにくいでしょう。

元々熱や刺激の影響を受けにくい部位であるため、やけどを負うリスクは低いといえます。

ただし、使用される色素に金属成分が多く含まれていると、MRI検査に影響を及ぼす可能性があります。

また、口紅を塗布したまま検査を受けると、化粧品に含まれる金属由来の成分がMRI検査に影響を及ぼすことがあるので、必ずメイクを落としておきましょう。

問題なくMRI検査を受けられるケースがほとんど

基本的にアートメイクの施術を受けた後でも、MRI検査を受けることは可能です。

現在、日本国内のクリニックで使用されているアートメイク用の色素には、酸化鉄のような金属はほとんど含まれていません。

そのため、MRI検査を受けてもトラブルが起こるリスクは低いといえるでしょう。

ただし、海外でアートメイクやタトゥーの施術を受けた場合は、注意が必要です。

使用されている色素に金属成分が含まれている可能性があり、やけどや変色のリスクが考えられます。

海外でアートメイクを受ける場合は、「FDA認証」や「CE認証」を取得している色素が使用されているかよく確認しておきましょう。

MRI検査を受ける際の注意点

MRI検査を受ける際の注意点

基本的にアートメイクの施術を受けてもMRI検査を受けることは可能ですが、検査に際して注意しておきたいポイントがいくつか存在します。

少しでもリスクを減らすためにも、事前に注意事項を把握しておきましょう。

色素の成分を確認しておく

MRI検査を受ける前に、アートメイク施術を受けたクリニックへ色素の成分を確認しておきましょう。

検査を安全に受けられるか否かは、色素に含まれる金属成分の量で決まります。

金属成分の含有量が少なければ、MRI検査に与える影響は少ないといえるでしょう。

しかし、含有量が多い場合は、やけどを負ったり、正しい検査結果が得られなかったりするリスクが想定されます。

アートメイクの施術を受けたクリニックへ連絡して、使用した色素がMRI検査に対応しているか、検査を受けても問題がないか、よく確認しておくことが大切です。

施術直後はMRI検査を避ける

アートメイクの施術を受けた直後は、MRI検査は避けましょう。

施術直後は皮膚がデリケートな状態にあり、炎症が起こりやすい上に色素も安定していません。

この状態でMRI検査を受けると、肌トラブルが起こったり、アートメイクの仕上がりに悪い影響を与えたりする可能性があります。

緊急性がないのであれば、MRI検査は施術後2週間以上経過してから受けるようにしましょう。

特に目元のように皮膚が薄い部位の施術を受ける場合は、細心の注意が必要です。

アートメイクの施術を受けたことを医師に伝える

MRI検査が決まったら、必ず医師にアートメイク施術を受けたことを伝えておきましょう。

施術箇所や使用した色素の種類など、アートメイクに関する情報を正確に伝えておくことで、MRI検査でトラブルが発生するリスクを軽減できます。

万が一、検査中に異変が発生した場合にも迅速に対応できるので、アートメイクに限らず、不安を抱えている方は検査前に医師に相談してください。

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アートメイクに関するよくある質問

アートメイクの基礎知識は理解したものの、まだ不安が残っているという方もいるでしょう。

最後に、アートメイクに関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。

施術に興味があるという方は、ぜひ最後までご覧ください。

アートメイクにはMRI検査以外にもデメリットがある?

アートメイク施術に関する主なデメリットは、以下の通りです。

  • デザインの変更が難しい
  • 効果を持続させるにはリタッチが必要

体に深刻なトラブルを引き起こすリスクは低いものの、アートメイク施術にはいくつか注意点が存在します。

タトゥーのように、皮膚に直接色素を注入するという方法が取られるため、デザインを変更したいと思っても簡単に変えることはできません。

効果持続期間は人によって異なりますが、1~2年程度経つと色素が抜けてしまうことから、効果を持続させるには「リタッチ」と呼ばれる再施術を受ける必要があります。

アートメイクの施術を受ける前にクリニックから説明があるはずですので、不明点や疑問点があれば、カウンセリングの段階でよく確認しておきましょう。

アートメイクを理由にMRI検査を断られた場合の対処方法は?

万が一、アートメイクを理由にMRI検査を断られた場合は、施術を受けたクリニックに色素の種類を確認しましょう。

色素に含まれる金属成分の種類や量が判明すれば、MRI検査を問題なく受けられる可能性があります。

また、同意書や説明書を取得することを条件にMRI検査を行っている医療機関もあるので、色素の種類に問題がなければ、医師に検査を受けられないか相談してみると良いでしょう。

アートメイクの施術後にCT検査は受けられる?

MRI検査だけでなく、アートメイク施術を受けるとCT検査を受けられなくなるといわれていますが、真実ではありません。

CT検査にはX線が用いられますが、大抵の場合、問題なく検査を受けることが可能です。

とはいえ、MRI検査と同様に、検査中に熱感や刺激を感じたり、やけどを負ったりするリスクはゼロではないので、医師と相談しながら安全に検査を受けられるかよく確認しておくことが大切です。

アートメイクに関する不安は医療法人心鹿会へご相談ください

アートメイクに関する不安は医療法人心鹿会へご相談ください

アートメイクの施術を受けてもMRI検査を受けることは可能ですが、稀に検査を断られてしまうケースもあります。

リスクを回避するためにも、施術前にアートメイクに関する注意事項をよく確認しておきましょう。

アートメイク施術に興味があるという方は、医療法人心鹿会へご相談ください。

当院の医師が患者様の状態を確認した上で、一人ひとりに合った施術方法をご提案いたします。

「施術に興味があるけれど不安を感じている」、「自身に似合うデザインがわからない」など、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。

この記事の監修者
今井 千鶴

看護師。大手・個人クリニック・病院の手術・美容看護師歴任。
患者満足度の高い美容の必要性を実感し、知識と技術を磨く。その後、日本を代表するアートメイク指導者との出会いによって、アートメイク技術者として躍進。現役の技術者でありながら、若手へのアートメイク指導を行う。さらに、国内外のアートメイク大会へ精力的に参加し、自らの技術を高めるとともに、日本の正しいアートメイク技術普及に尽力している。