生理予定日が近付くと、妊娠していないか気になってそわそわしてしまうという方もいるでしょう。
妊娠が成立している場合に現れるサインとして有名なのが、「着床出血」です。
今回は、着床出血が起こるタイミングや、排出される血の特徴について解説します。
生理との違いや出血が起こった場合の対処方法もご紹介しますので、妊娠の可能性があるという方はぜひご一読ください。
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着床出血とは?
女性器周辺の皮膚や粘膜はデリケートであるため、腟からの出血自体は珍しくありません。
着床出血と見分けるには、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。まずは特徴や出血が起こるタイミングについて解説します。
着床出血の特徴
卵子と精子が受精すると受精卵となりますが、妊娠が成立するには子宮内膜に移動して着床する必要があります。
子宮内膜に潜り込もうとする受精卵が、血管を傷付けることで起こる現象を「着床出血」といいます。
着床が完了した(妊娠が成立した)ことを示すサインの一つとして知られていますが、誰にでも起こるわけではありません。
妊婦さん全体の20~25%程度にしか見られない現象であるため、出血が起こらない可能性の方が高いといえるでしょう。
妊娠が成立しているか否かを判断するためには、妊娠検査薬を使用したり、産婦人科を受診したりする必要があります。
着床出血が起こるタイミング
受精卵が子宮内膜に着床するタイミングは、性行為を行ってから1~2週間後です。
最終月経開始日を妊娠0週0日と数えると、妊娠3~4週目にあたります。
次の生理開始予定日と重なる時期であるため、出血が起こったとしても、生理なのか着床出血なのかを判断することは難しいでしょう。
妊娠初期症状が現れ始めるのもこの時期ですが、PMSの症状とよく似ていることから、妊娠のサインを見過ごしてしまう方も少なくありません。
出血が見られたものの原因がわからないという場合には、妊娠検査薬を使用できるタイミングまで安静に過ごしましょう。
着床出血と生理の違い
腟から排出される血といえば、真っ先に生理を連想する方がほとんどでしょう。
着床出血と生理には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。異なるポイントを4つご紹介します。
①血の色
生理では様々な色合いの出血が見られますが、着床出血は以下の通りです。
- 鮮やかな赤色
- 薄いピンク色
- 茶色
血液は体内に留まる時間が長いほど、赤色から茶色に変化するという特徴があります。
子宮内膜で出血が起こってすぐに血が排出された場合は、鮮やかな赤色や、おりものと混ざり合った薄いピンク色に見えるでしょう。
体外に血が排出されるまでに時間がかかると、血が酸化して茶色っぽく見えます。
②出血量
- 生理:出血量が多い
- 着床出血:出血量が少ない
生理の場合は少量の出血から始まり、徐々に量が増えるという特徴がありますが、着床のサインで出血が起こっている場合は、出血自体は続いたとしても量が増えることはありません。
生理のようにドロッとした血の塊は見られないという点も特徴の一つです。
③出血が起こる期間
- 生理:1週間程度
- 着床出血:1~3日程度
5~7日程度出血が続くのが生理ですが、着床出血の場合は1日程度で治まる傾向にあります。
出血が長く続いたとしても、3日以内には治まるでしょう。
個人差があるため、出血が起こる日数だけで判断することは難しいですが、一つの目安として「着床出血が起こる期間は生理よりも短い」と覚えておくと良いでしょう。
④お腹の痛み
- 生理:痛みが強い
- 着床出血:痛みが弱い
生理の場合は、ホルモンの働きによって子宮全体が収縮するため、強い痛みを感じます。
一方、着床出血の場合は血管がわずかに傷付くだけなので、強い痛みは感じにくいという特徴があります。
痛み自体を感じないという無症状の方もいれば、お腹の奥がチクチクするような痛みを感じる方もいます。
症状の現れ方は人それぞれですが、基本的に着床の際に生理を超えるような強い痛みを感じることはないでしょう。
妊娠していなくても出血することがある?
妊娠や生理以外で出血が起こることを「不正出血」といいます。
不正出血が起こる原因は様々で、月経異常や子宮内膜症、卵巣疾患や子宮がんなどが考えられます。
おりもののにおいや色、形状が普段と異なる。出血だけでなく下腹部痛や発熱といった症状も起こっているという場合は、病気を疑いましょう。
特に、大量に出血が起こる、出血がなかなか治まらないという場合は、深刻な病気を引き起こしている可能性があります。
自己判断したり、我慢したりせずに、早急に婦人科を受診して医師に相談してください。
出血の量や色、タイミングやその他の症状などを記録しておくと、スムーズに診察を受けられます。
出血があった場合の対処方法
妊娠が成立したサインと思われる出血が起こった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。正しい対処方法を2つご紹介します。
妊娠検査薬を使用する
着床のサインであるか判断するためには、「妊娠検査薬」を使用する方法が有効です。
妊娠検査薬は、生理の開始予定日から1週間後に使用してください。
すぐに検査を行うと「フライング検査(早期検査)」になってしまうため、正確な結果が得られません。
本当は妊娠しているにもかかわらず陰性になってしまうことがあるので、必ず正しいタイミングで検査を行いましょう。
クリニックを受診する
妊娠検査薬で陽性が出た、もしくは陰性であるにもかかわらず、検査から1週間を過ぎても生理が始まらないという方は、産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では、血液検査や経腟超音波検査で妊娠しているか否かを調べることができます。
出血の原因が妊娠ではなく病気にあった場合も早期発見に繋がるので、一度医師に相談しておくと安心です。
産婦人科を受診する場合は、月経開始予定日から1~2週間経ったタイミングで受診してください。
妊娠検査薬の結果はあくまで目安であるため、自己判断はせずに、医師の診断を受けるまでは体を労わって過ごしましょう。
着床出血に関するQ&A
毎月やって来る生理とは異なり、起こること自体が稀であるのが着床出血です。
基本的な情報は理解したものの、まだ気になることがあるという方もいるでしょう。
最後に、よくある質問をQ&A形式でご紹介します。
生理予定日を過ぎて着床出血が起こることはある?
必ずしも生理前に出血が起こるとは限りません。生理予定日を過ぎてから起こることもあります。
時々「生理が来たのに妊娠していた」という話しを耳にしますが、この場合は着床出血を生理だと勘違いしていた可能性が高いといえるでしょう。
両者を見分けるのは難しいので、妊娠検査薬を使用したり、クリニックを受診したりすることが大切です。
着床出血がなくても妊娠している可能性はある?
妊娠を望んでいる方は、妊娠成立のサインを心待ちにしていることでしょう。
しかし、妊娠が成立していたとしても、着床出血が起こる確率はほんの20~25%程度であり、4人に1人以下の割合です。
生理が予定通りに始まらない場合は、サインが現れずとも妊娠の可能性を疑いましょう。
着床出血があっても妊娠検査薬が陰性になることはある?
適切な時期に正しい方法で検査を行わないと、陰性になることがあります。
妊娠検査薬にも様々な種類がありますが、一般的な検査薬は生理予定日の1週間後から使用するように推奨されています。
フライングで検査をしてしまうと、妊娠していても陰性と出てしまう可能性が高いです。
着床出血が起こった場合は、焦らずに検査が行えるタイミングまで待ちましょう。
出血に不安を感じている方は医療法人心鹿会へご相談ください
生理とは異なる出血が起こると、悪い病気ではないかと不安になってしまいます。
検査薬を使用しても、妊娠が成立しているかを見極めることは簡単ではありません。
妊娠の可能性がある、予期せぬ出血に不安を感じているという方は、医療法人心鹿会へご相談ください。
当院の女性医師が、出血の原因を調べて適切な対処方法をご提案いたします。
着床出血かわからないけれど腟から出血がある、妊娠しているか調べてほしいなど、まずはお気軽にご相談ください。
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