
大衆の目に触れる部位ではないものの、デリケートゾーン(陰部)の皮膚が黒っぽくなっていることに驚いた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に大切なパートナーがいる方にとっては、深刻に捉えてしまう人もいますよね。
デリケートゾーン(陰部)の色は、肌の色と同じように、人種、遺伝、年齢によって大きく個人差があります
薄いピンク色の方もいれば、褐色や濃い茶色の方もいて、どの色も医学的に正常であり、健康な状態です。
「黒ずみ」という表現は、まるでそれが異常であるかのような誤解を生みがちですが、実際には成人女性の大部分が、思春期以降に陰部の色が濃くなることを経験します。
これは女性ホルモンの影響による自然な身体の変化であり、医学的な問題ではありません。
なぜ「気になる」と感じるのか
デリケートゾーンの色を気にする理由は人それぞれです。
- パートナーとの関係で自信を持ちたい
- 以前より色が濃くなったと感じる
- 自分の理想とする状態がある
これらの気持ちは否定されるべきではありません。
大切なのは、正しい知識を持った上で、自分にとって最善の選択をすることです。
今回は、デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの原因やケア方法、予防方法をご紹介します。
黒ずみを少しでも解消したい、黒ずみが発生しないように気を付けたいという方は、ぜひご一読ください。
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生デリケートゾーンのお悩みは周りの方に相談しにくいものです。
医療法人心鹿会ではスタッフが女性のみですので、ぜひお気軽にご相談ください。

デリケートゾーン(陰部)の黒ずみは「色素沈着」
皮膚に刺激を受けると、メラニン色素が過剰に生成されて肌が黒っぽく変化します。
皮膚が生まれ変わる「ターンオーバー」によってメラニン色素は排出されますが、長期的に刺激を受け続けると排出が追いつかなくなります。
その結果、メラニン色素が肌に沈着する「色素沈着」が起こり、黒ずみが発生するのです。
デリケートゾーン(陰部)は性行為などの物理的な刺激に耐えるため、外陰部の皮膚は強度を保つ必要があります。
そのため、メラニンを産生させて皮膚を強化し、摩擦や圧力から組織を保護する機能が備わっており、結果黒ずみが発生しやすいという特徴があります。
黒ずみを改善したい、黒ずみを予防したいという方は、デリケートゾーン(陰部)へ極力刺激を与えないように注意してください。
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生刺激を与えないように普段の生活から意識することが大切です。
芦屋院院長 宮崎先生自宅でのケア方法や予防方法についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの原因

肌への刺激によって黒ずみが発生するとご説明しましたが、具体的にどのような刺激が原因として考えられるのでしょうか。デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる、日常生活の中に潜む原因をいくつかご紹介します。
- 摩擦
- 乾燥
- かぶれ・蒸れ
- アンダーヘアの自己処理
- 加齢
- 妊娠
- ホルモンバランスの乱れ
- ターンオーバーの乱れ
- 遺伝
- 急激な体重の増減
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生デリケートゾーンの黒ずみを防ぐには、
普段の生活から意識することが大切です。
摩擦
下着が擦れることで起こる摩擦や、トイレットペーパーで拭き取る際に発生する摩擦が、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因の一つです。
痛みを感じるほど強い刺激ではありませんが、少しの擦れでも、回数を重ねることで肌に負担を与えてメラニンの生成を促進させます。
メラニンは肌にシミを発生させる原因として知られていますが、紫外線の影響だけでなく摩擦でも生成されるため、肌へ負担を与えないように注意しましょう。
トイレットペーパーでデリケートゾーン(陰部)を拭く際には、ゴシゴシと擦らずに優しく押さえつけるように拭いましょう。
乾燥
直接の原因ではありませんが、乾燥もまた、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因の一つです。
デリケートゾーン(陰部)は、年齢を重ねることで角質が薄くなり、乾燥しやすくなります。
陰部が湿気ていることを不快に感じ、それを改善するために入浴後にドライヤーを使って陰部を乾かすという習慣がある方は、すぐに中止してください。
肌が乾燥することで摩擦に弱くなり、刺激を受けてメラニン色素の生成が促進されやすくなります。
しかし、閉経してエストロゲンの分泌量がなくなると、エストロゲンの作用によるメラニン生成作用もなくなるため、デリケートゾーン(陰部)や乳輪の色素沈着は自然と改善することがあります。
一方、年齢とともにコラーゲン生成が低下し、皮下脂肪も減少するため、皮膚表面のハリや潤いが失われてますます黒ずみが目立ちやすくなることもあるでしょう。
顔や体と同じように、デリケートゾーン(陰部)も日頃からしっかりと保湿するように心がけましょう。
芦屋院院長 宮崎先生閉経後はエストロゲンの減少により色素沈着が自然と改善することもありますが、一方でコラーゲン生成の低下により黒ずみが目立ちやすくなる場合もあります。
かぶれ・蒸れ
経血を長時間閉じ込める設計になっている密閉性の高い生理用ナプキンを使用すると、かぶれや蒸れが起こって肌に刺激を与えます。
特に生理中は女性ホルモンの影響で肌がデリケートになっている時期なので、生理用ナプキンが擦れることで起こる摩擦にも注意が必要です。
生理期間中以外にも、おりものシートを日常的に使用しているという方は、かぶれや蒸れに注意しましょう。
生理用ナプキンやおりものシートを長時間使用すると、湿気がこもってしまいます。
経血量やおりものの量が少ない場合にもこまめに交換して、デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つように心がけてください。
アンダーヘアの自己処理
アンダーヘアの自己処理も、方法によってはデリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させる原因となります。
カミソリを使用して自己処理をすると、毛だけでなく健康な肌まで削ってしまい、肌がダメージを受けてしまいます。
また、毛抜きを使用すると、強い刺激で肌に負担をかけるだけでなく、毛穴が開いて埋没毛を発生させる原因にもなるのです。
カミソリや毛抜きを使用しての自己処理は乾燥の原因にもなりやすく、頻繁にデリケートゾーン(陰部)に刺激を与えることで、メラニンの生成が促されて色素沈着が起こり、黒ずみが発生します。
自己処理を行う際には、毛をハサミで切って整える程度に留めたり、新しい(切れ味の良い)カミソリを使用したりして、皮膚に刺激を与えないように注意してください。
加齢
年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌量が増えてホルモンバランスが変化します。
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類ありますが、いずれもメラニンを生成するメラノサイトを刺激するため、分泌量が増えれば色素沈着が起こりやすくなり、デリケートゾーン(陰部)にも黒ずみが発生します。
生まれたての赤ちゃんはデリケートゾーン(陰部)に黒ずみがなく、他の部位の肌と同じような色合いをしていますが、加齢と共に女性ホルモンの分泌量が増えることで次第に黒ずんでいくのです。
閉経を迎えると女性ホルモンの分泌量が減るため、加齢によって発生した黒ずみは自然と落ち着くでしょう。
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生妊娠中は女性ホルモンの分泌が急激に増えるため、デリケートゾーンや乳輪に黒ずみが出やすくなります。
妊娠
加齢だけでなく妊娠によっても、女性ホルモンの分泌量が増えます。
妊娠が成立すると、妊娠を維持するためにエストロゲンが急激に増加して、デリケートゾーン(陰部)だけでなく乳輪にも黒ずみが発生しやすくなります。
出産後にホルモンバランスが元に戻り、ターンオーバーによって黒ずみが改善される可能性が高いですが、個人差が大きくなかなか元に戻らない人もいると思います。
自然に落ち着くことも多いので、焦らずに心身のケアに努めてください。
ホルモンバランスの乱れ
デリケートゾーン(陰部)の黒ずみは、ホルモンバランスの乱れが大きく関係しています。
ホルモンバランスが乱れると、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が変化し、メラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)が刺激されます。
その結果、過剰にメラニンが生成され、デリケートゾーンが黒く見えるようになります。
例えば、生理周期・妊娠・出産・更年期などのタイミングではホルモンの変動が大きく、黒ずみが一時的に濃くなる女性も少なくありません。
ストレスや睡眠不足などでもホルモンバランスが崩れ、肌の再生が遅れて黒ずみが残りやすくなります。
そのため、まずは生活リズムを整え、十分な睡眠とバランスのよい食事を意識することが大切です。
ターンオーバーの乱れ
デリケートゾーンの黒ずみは、肌のターンオーバーの乱れが大きな原因の一つです。
ターンオーバーが乱れる理由としては、睡眠不足やストレス、栄養バランスの偏り、乾燥が挙げられます。
これらにより肌の生まれ変わりが滞ると、生成されたメラニンが皮膚に残ってしまい、黒ずみとして目立つようになります。
例えば、締め付けの強い下着やムレ、摩擦などで皮膚が刺激を受け続けると、ターンオーバーがスムーズに行われません。
その結果、黒ずみが徐々に濃くなるケースもあります。
規則正しい生活やバランスの取れた食事、優しい素材の下着選びを意識することが改善の第一歩です。
芦屋院院長 宮崎先生睡眠不足やストレス、締め付けの強い下着なども影響しますので、生活習慣を整えることが大切です。
遺伝
デリケートゾーンの黒ずみの原因には、遺伝的な要素が関係していることがあります。
つまり、自分自身の努力だけでは改善が難しい場合もあるのです。
なぜなら、肌の色やメラニン量は生まれ持った体質によって決まる部分があり、両親から受け継いだ遺伝子の影響が大きいためです。
たとえば家族や親族に同じような悩みを抱えている方が多い場合、遺伝的な体質による黒ずみの傾向がある可能性が考えられます。
また、いくらケアを続けても、体質が原因なら劇的な改善は期待しにくい状況です。
急激な体重の増減
体重が急に変動すると皮膚が伸び縮みし、摩擦が増えるため黒ずみが起こりやすくなります。
その理由は、体重変化により皮膚の弾力が失われ、たるみが生じるからです。
特に短期間で痩せたり太ったりを繰り返すと、皮膚が対応しきれずダメージを受けやすくなります。
その結果、小陰唇や周囲の皮膚が擦れ、色素沈着(メラニンの沈着)が起こってしまいます。
つまり、体重を急激に変化させず、ゆるやかにコントロールすることが黒ずみ予防につながります。
デリケートゾーン(陰部)の黒ずみのケア方法

デリケートゾーン(陰部)の黒ずみのケア方法は以下の通りです。
- インティマレーザー
- レーザートーニング
- 小陰唇縮小手術
- ハイドロキノン・トレチノインなどの外用薬
デリケートゾーンの黒ずみは、セルフケアだけでは改善しにくい場合があります。クリニックでの治療を選ぶことで、安全かつ効果的に黒ずみを改善できます。
それでは上記のケア方法について解説していきます。
インティマレーザー
黒ずみを効果的に改善したいには、インティマレーザー治療がおすすめです。
インティマレーザーは、「エルビウムヤグレーザー」という特殊な波長を使い、肌の角質層をわずかに削り取って角質層にあるメラニンを除去します。
施術中は麻酔を行うため痛みはあまり気にならないですが、皮膚を削り取るため施術後にうっすら出血があります。
また、数日間はトイレや入浴が沁みると覚悟してください。
特に、きちんと効果を出したいという人は、その分1回の治療でしっかり削るため施術後の痛みも感じやすいです。
しかしダウンタイムはそれほど長くなく、痛みは最初の1〜2日程度です。さらに皮膚や粘膜の修復は5〜7日程度でしょう。
たとえば大陰唇・小陰唇・肛門まわり・そけい部など、黒ずみが気になりやすい箇所を対象に、3~5回程度の照射で少しずつ肌色が明るくなります。
施術は日帰りで行え、照射後はワセリン軟膏や美白クリームでケアを行い、さらに色素沈着の予防も可能です。
レーザートーニング
従来の強いレーザーと違い、レーザートーニングは弱い光でメラニンを穏やかに分解する治療です。
低出力のレーザーを均一に照射してメラニンを少しずつ分解し、肌への刺激を抑えながら黒ずみを改善します。
また、デリケートゾーンのような刺激に弱い箇所でも施術でき、炎症や色素沈着を起こしにくいのが特徴です。
このように、レーザートーニングは「痛みが少なく・短期間で・負担をかけず」に黒ずみをケアできる治療法です。
セルフケアで限界を感じた方は、クリニックで一度相談するようにしましょう。
小陰唇縮小手術
小陰唇縮小手術は黒ずみや形のコンプレックスを根本から改善できる方法です。
小陰唇縮小手術とは、大陰唇の内側にある小陰唇(ひだ状の皮膚)の余分な部分を切除し、形や大きさを整える美容医療の一種です。主に見た目の改善や、日常生活での摩擦・痛み・黒ずみを軽減する目的で行われます。
その理由は、小陰唇肥大による摩擦や下着との擦れが色素沈着を悪化させる原因になるためです。
形や大きさを整えることで、摩擦が減り、新たな黒ずみの発生を防ぐことができます。
また、見た目の黒ずみ部分が切除されることで、自然にトーンが明るく見えるという効果もあります。
ハイドロキノン・トレチノインなどの外用薬を処方してもらう
黒ずみの根本ケアには、医師の管理下でハイドロキノンとトレチノインを併用するのが効果的です。
| 外用薬名 | 主な作用 | 効果が期待できる部位 |
|---|---|---|
| ハイドロキノン | メラニン生成を抑制 | デリケートゾーン、脇、乳首など |
| トレチノイン | ターンオーバー促進 | 顔・Vラインなど |
ハイドロキノンは、肌の明るさをサポートする目的で用いられる成分で、メラニン生成に関わる働きを抑えるとされます。
一方、トレチノインは肌のターンオーバーを促進し、古い角質とともにメラニンを外側へ押し出す作用があります。
上記の2つを組み合わせることで、黒ずみの原因となる色素沈着に作用します。
たとえば、夜にトレチノインを薄く塗り、乾いてからハイドロキノンを広めに塗布する方法が一般的です。
使用初期には赤みが出ることもありますが、医師の指導のもとで続けることで徐々に黒ずみが薄くなっていきます。
デリケートゾーンが腫れているという方は、下記ページもご覧ください。

デリケートゾーン(陰部)の黒ずみの予防方法

デリケートゾーン(陰部)に限られたことではありませんが、色素沈着が発生すると改善には時間がかかります。
黒ずみの改善方法だけでなく、予防方法も把握しておきましょう。
- 圧迫感のない下着を選ぶ
- 保湿して乾燥を防ぐ
- 生理用ナプキンやおりものシートをこまめに取り換える
- カミソリや毛抜で自己処理は避ける
- 過度に洗浄しない
- 生活習慣を改善する
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生黒ずみが酷くなる前に予防しておきましょう。
芦屋院院長 宮崎先生すぐに実践できる予防法ですので是非参考にしてください
圧迫感のない下着を選ぶ
圧迫感のある締め付けの強い下着は、摩擦が起こりやすく、デリケートゾーン(陰部)に黒ずみを発生させます。
また、通気性が悪く蒸れの原因にもなるので、サイズが小さい下着の着用は避けましょう。
自身のサイズに合ったゆとりのある下着や、天然素材(コットンやシルク)で作られた通気性の良い下着がおすすめです。
縫い目のないシームレスタイプであれば、さらに肌への刺激を軽減できます。
下着と同様に、体にぴったりと密着するスキニーパンツや、補正下着の長時間に渡る着用も避けましょう。
保湿して乾燥を防ぐ
入浴をすると一時的に肌が潤いますが、そのまま放置すると肌乾燥が進みます。
乾燥が気になるという方は、デリケートゾーン(陰部)専用のクリームやジェルを使用して保湿しましょう。
陰部の内側の粘膜部分は潤っていて乾燥しにくいものの、外側は乾燥しやすいため、特に保湿を心がける必要があります。
デリケートゾーン(陰部)専用のクリームやジェルがない場合は、赤ちゃんでも使用できる「ワセリン」や、天然成分で作られた「馬油」などを使用すると良いでしょう。
蒸れないように量を調節しながら使用してください。
医療法人 心鹿会 理事長 二宮先生陰部の粘膜部分は自然に潤いますが、外側は乾燥しやすいので、入浴後すぐの保湿ケアを習慣にしていただくと効果的です。
生理用ナプキンやおりものシートをこまめに取り換える
経血を吸収した生理用ナプキンや、おりものが付着したシートを長時間つけたままにすると、デリケートゾーン(陰部)が蒸れやすくなります。
蒸れた状態が続くと雑菌が繁殖して炎症が起こり、炎症を繰り返せば黒ずみも発生します。
生理用ナプキンやおりものシートを使用する場合は、汚れの有無に関わらず、こまめに取り換えましょう。
蒸れが気になる場合は、通気性の良い製品に変えてください。
素材が肌へ刺激を与えることもあるので、製品が合わないと感じたら買い替えることをおすすめします。
カミソリや毛抜きでの自己処理は避ける
アンダーヘアの自己処理を行う際には、刺激の強いカミソリや毛抜きの使用は避けましょう。
肌に刃が触れにくい電動シェーバーを使用したり、自己処理の頻度を下げたりといった対策が有効です。
デリケートゾーン(陰部)の自己処理が手間だという方は、クリニックで医療脱毛を受けると良いでしょう。
頻繁に自己処理を行う必要がなくなるので、黒ずみが発生する可能性が低くなります。
どうしてもカミソリや毛抜きを使用したい場合は、自己処理の後にしっかりと保湿を行ってください。
芦屋院院長 宮崎先生自己処理が大変な場合は、医療脱毛という選択もあります。自己処理の回数が減ることで、肌への負担も少なくなります。
過度に洗浄しない
デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つために、ゴシゴシと石鹸で擦って洗ってしまう方がいますが、黒ずみの原因となるだけでなく必要な菌まで洗い流してしまいます。
デリケートゾーン(陰部)を清潔に保つのに特別なアイテムは必要ありません。
汚れはお湯だけで十分に落ちるので、1日1回を目安に指の腹を使って優しく洗いましょう。
熱いお湯を使用するとやけどや乾燥の原因となるので、ぬるま湯を使用して洗浄してください。
生活習慣を改善する
不規則な生活は、肌のターンオーバーを乱れさせます。
生成されたメラニンが排出されにくくなり、色素沈着が起こって黒ずみが発生する原因となるので、規則正しい生活を心がけましょう。
栄養バランスの取れた食事や適度な運動、質の良い睡眠をとることが大切です。
日常の中で溜まったストレスは上手く発散して、自律神経やホルモンバランスを整えましょう。
ゆったりと入浴をしたり、温かい飲み物を摂取したりすると、ストレスを緩和できます。
血流が良くなってターンオーバーも促進されるので、疲れが溜まっているときに試してみてください。
まとめ
- ゆとりのある下着を選んだり、生理用ナプキンをこまめに取り換えたりして、摩擦や蒸れを防ぐことが大切。
- 入浴後や自己処理の後には、デリケートゾーンが乾燥しないようにしっかりと保湿を行う。
- 肌のターンオーバーを促進させるためにも、規則正しい生活を送ることが大切。
陰部の黒ずみに関するよくある質問
最後に、陰部の黒ずみに関して多く寄せられる質問にお答えします。
原因や放置した場合のリスク、治療期間やセルフケアのポイントなど、気になる疑問をまとめました。
- 陰部の色は正常だと何色ですか?
- 性経験と色の濃さは関係ある?
- 陰部の黒ずみを放置するとどうなりますか?
- 小陰唇の黒ずみの原因はなんですか?
- 陰部の黒ずみは市販薬や市販のクリームで治りますか?
- 陰部の黒ずみは治療を始めてからどのくらいの期間で効果がでますか?
- 陰部の黒ずみは自然に治ることがありますか?
- 陰部の色は正常だと何色ですか?
-
特に外陰部は摩擦やホルモンの影響を受けやすいため、ほかの部位よりも色が濃く見えるものです。
「正常」とはなんでしょうか。
医学において「正常」とは:機能に問題がないこと健康上のリスクがないこと個体の多様性の範囲内であることデリケートゾーンの色の濃さは、これらすべての基準を満たしています。
デリケートゾーンの色に関する治療は医学的には必要性はありません。
しかし美容的選択としては、個人の価値観によるものだと言えます。
医療者として、私たちは両方の側面を尊重し、偏見のない情報提供を心がけています。
- 性経験と色の濃さは関係ありますか?
-
医学的には全く関係ありません。
これは根拠のない偏見です。
色の濃さは主に遺伝とホルモンで決まり、性経験の有無や回数とは無関係です。
- 陰部の黒ずみを放置するとどうなりますか?
-
陰部の黒ずみを放置すると、色素沈着が進行し、改善しにくくなる可能性があります。
ターンオーバーの乱れや刺激の蓄積でメラニンが排出されにくくなり、肌のトーンがさらに暗くなるおそれがあります。
さらに、放置することで肌のバリア機能が弱まり、乾燥やかゆみ、炎症などのトラブルも生じやすくなります。
- 小陰唇の黒ずみの原因はなにですか?
-
主な原因は「摩擦による色素沈着」と「女性ホルモンの影響」です。
小陰唇は下着やナプキンなどに長時間触れる部位であり、日常的に摩擦が生じます。
この刺激に反応して皮膚がメラニン色素を過剰に生成し、防御反応として黒ずみが生まれます。
特に、締め付けの強い下着や合わない素材を長時間身につけていると、色素沈着が進行しやすくなります。
さらに、妊娠中や出産後など女性ホルモンが変動する時期にも黒ずみが生じやすくなります。
プロゲステロンというホルモンがメラニンの生成を刺激しやすく、ホルモンバランスの乱れが黒ずみを悪化させることがあります。 - 陰部の黒ずみは市販薬や市販のクリームで治りますか?
-
陰部の黒ずみは、市販薬やクリームである程度改善することができます。
トラネキサム酸やビタミンC誘導体、プラセンタエキスを配合した市販クリームが販売されています。
これらはドラッグストアや通販で入手できます。
ただし、薬局で手に入る薬やクリームの効果は限定的です。つまりしっかり効果が欲しい人は、皮膚科や婦人科など、医師のいる場所で処方してもらったもののみが有効性のあるものだからです。
また、市販のものを使用した際に炎症やかゆみを伴う場合は皮膚科の受診が必要です。
つまり、市販の薬やクリームでも黒ずみを和らげることは可能ですが、即効性はなく、根気よく続けることが大切です。
- 陰部の黒ずみは治療を始めてからどのくらいの期間で効果がでますか?
-
陰部の黒ずみ治療は、方法によって効果が現れる期間が異なりますが、多くの場合3〜6か月ほどで改善を実感できると言われています。
理由は、色素沈着を和らげるには肌のターンオーバーの促進やメラニン生成の抑制といった過程に時間がかかるためです。
特にトレチノインやハイドロキノンなどの外用薬を用いる治療は、2週間〜2か月ほどで変化が見られるケースもあり、段階的なケアが重要とされています。
クリニックのレーザー治療では、1回でも明るさを感じる方がいますが、安定した効果を得るには3回程度の施術を行うのが一般的です。
- 陰部の黒ずみは自然に治ることがありますか?
-
あります。
特に、
- 閉経後のホルモン減少により薄くなることがある
- 炎症や摩擦が原因の場合、原因除去で改善することがある
- 妊娠による一時的な濃色化は産後に戻ることが多い
しかし今すぐに見た目を改善したいという場合は時間が間に合わないかもしれません。
デリケートゾーン(陰部)の黒ずみは医療法人心鹿会へご相談ください

日頃から気を付けていても、黒ずみの発生を完全に防ぐことは難しいものです。
大切なパートナーにデリケートゾーン(陰部)を見られたくない、ひどい黒ずみが気になって自分に自信が持てないという方もいるでしょう。
デリケートゾーン(陰部)の黒ずみを改善したいという方は、医療法人心鹿会へご相談ください。
女性医師が患者様の状態を確認した上で、適切な治療方法をご提案します。
黒ずみだけでなく、乾燥やかゆみなど、デリケートゾーン(陰部)に関する悩みを抱えているという方はお気軽にご相談ください。








