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2024.06.28

心斎橋院

セルフアートメイクは危険?デメリットや医療機関での施術が推奨される理由について解説

眉やアイライン、リップなど、理想の形や色を実現できるアートメイクが注目を集めています。

アートメイクの施術は医療機関で受けられますが、セルフでも行えるのでしょうか。セルフアートメイクに危険性はないのでしょうか。

今回は、セルフアートメイクの危険性の有無や、医療機関での施術が推奨される理由をご紹介します。

アートメイクに興味があるという方は、ぜひ参考にしてください。

目次
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セルフアートメイクとは?

その名の通りセルフアートメイクとは、第三者に施術をお願いするのではなく、自分自身でアートメイクを施すことを指します。

近年は、インターネットの通販サイトでも海外製のセルフアートメイク用の道具が販売されているため、誰でも気軽に購入できます。


また、色素の種類も豊富で、自分自身で調合できるようなアイテムも販売されていることから、セルフアートメイクを試してみたいと考える方は少なくありません。


医療機関が行っている施術よりも手軽で費用も安く済むというメリットはありますが、針を用いた施術を自分自身で行うという行為には危険が伴うため、安全性を疑問視する声も多くあります。

医療機関のアートメイクとは何が違う?

専用の針で皮膚に傷をつけて色素を注入するアートメイクは、医療行為にあたります。

日本国内では、医師免許を有さない者が業として行えば、医師法違反にあたると法で定められているのです。


医療機関では、医師免許、もしくは看護師免許を持った施術者が施術を行います。


アートメイクスクールでアートメイクについての知識や技術を習得した施術者が施術を担当するため、セルフアートメイクとは仕上がりが大きく異なることは明らかです。


また、医療機関で施術が行われることから、万が一皮膚に異常が現れたとしても、すぐに医師が適切に処置してくれるという点も大きなメリットだといえるでしょう。

 

アートメイクについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

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セルフアートメイクのデメリット

セルフアートメイクがいけない理由

セルフアートメイクは危険だという声がありますが、具体的にどのような危険性をはらんでいるのでしょうか。デメリットをご紹介します。

希望通りのデザインに仕上がらない

専用の針で皮膚に色素を注入するには、アートメイクの知識と技術が必要です。

専門のスキルを持たない方がいきなりアートメイクを行うと、左右が非対称になってしまったり、色ムラが発生してしまったりと、思い通りの仕上がりにならないということも少なくありません。


メイクが上手いからといって、アートメイクも上手いとは限らないのです。


アートメイクには専門的なスキルはもちろん、センスや経験といった様々な要素が必要です。


美しい仕上がりを目指したいという方は、医療機関で施術を受けましょう。

失敗すると簡単に消すことができない

個人差があるものの、アートメイクの色素は、一度定着させると2~3年程度効果が持続します。

水に濡れたり、擦ったりしても落ちることがないという点がアートメイクの大きな魅力ですが、言い換えれば、失敗した場合は簡単に消せないということです。


誤って針を皮膚の奥深く(真皮層)まで刺してしまった場合には、刺青のように半永久的に消えなくなってしまうでしょう。


アートメイクをすぐに消すには、レーザー治療を行ったり除去剤を用いたりする必要があり、費用も高額になります。

ケガや感染症のリスクがある

アートメイクの施術では専用の針を使用しますが、手元が狂うとケガを負う可能性があります。

血管を傷つけてしまうと内出血が起こり、眼球を傷つけてしまうと失明のリスクもあります。


また、針を使用する際には消毒をする必要がありますが、市販の消毒薬では不十分です。


雑菌が付着した針を皮膚に刺せば、炎症や化膿が起こったり、感染症にかかったりするでしょう。


アートメイクでは、皮膚の薄い瞼や唇の粘膜へ施術を行うため、細心の注意が必要です。

道具や色素の安全性に不安がある

セルフアートメイクの道具として販売されているキットは、ほとんどが海外製品です。

安全性が確認されていない上に、万が一トラブルが起こっても十分な保証は期待できないでしょう。


セルフアートメイクで使用する色素に酸化鉄(金属)が多く含まれている場合は、金属アレルギーを発症する可能性があります。


また、病気になってもMRI検査を受けられない可能性もあります。


道具や色素に関する説明書を見ても専門用語が多く、さらに外国語で表記されているため、誤った使い方をしてしまう方も少なくありません。

まとめ

  • アートメイクは高度なスキルを必要とする施術であるため、素人が行うとデザインが崩れたり、色ムラが発生したりする可能性がある。
  • 失敗すると修正が難しく、ケガを負ったり感染症にかかったりする可能性がある。
  • セルフアートメイクの道具は海外製が多く、安全性が不確かであり、万が一トラブルが起こっても保証してもらえない可能性がある。

医療機関での施術が推奨される理由

医療機関での施術がおすすめ

セルフアートメイクには、いくつかデメリットが存在することがわかりましたが、医療機関では具体的にどのような施術が受けられるのでしょうか。医療機関でのアートメイク施術が推奨される理由をご紹介します。

安全面に配慮した施術が受けられる

医療機関では、衛生管理が徹底されています。

アートメイクマシンや手彫りで使用する針など、道具の衛生管理はもちろん、施術を行う環境の衛生状態への配慮もなされているため、感染症にかかるリスクを軽減できます。


また、色素に関しても、医療機関が信頼できると判断したメーカーの製品が採用されているという点も特徴です。


安全面に配慮した施術を希望されている方には、医療機関での施術が最適だといえるでしょう。

技術力のある施術者に依頼できる

医療機関では、アートメイクの知識や技術を習得した医師や看護師が、それぞれに合ったデザインを提案してくれるので、自身で考えるよりもさらに理想的なデザインに出会える可能性があります。

幾人もの患者へ施術を行ってきた経験から、自身に似合うデザインを見極めてもらえるでしょう。


数年に渡って残るアートメイクは、流行に流されずに長く愛せるデザインが求められます。


理想とするデザインがわからないという方は、医療機関で施術者に相談してください。

アフターケアが充実している

セルフアートメイクでは、万が一トラブルが起こってもすぐには適切な対処ができません。

医療機関であれば医師が常駐しているため、トラブルが起こった際にもすぐに対処してもらえます。


アートメイクは、施術中だけでなく、施術後にも肌トラブルが発生する可能性があります。


アフターケアが充実している医療機関で施術を受ければ、施術後に肌トラブルが発生してもすぐに対応が可能です。


仕上がりが思ったものと違ったという場合にも修正対応してもらえるので、万が一に備えたいという方は、医療機関を頼りましょう。


アートメイクの料金については、下記ページをご覧ください。

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アートメイク施術が受けられるクリニックの選び方

クリニック選びのポイント

理想の仕上がりを目指すためには、どのようなクリニックに施術をお願いすれば良いのでしょうか。アートメイク施術を受ける前に知っておきたい、優良なクリニック選びのポイントをご紹介します。

症例数や実績が豊富なクリニックを選ぶ

せっかくアートメイク施術を受けるのなら、腕の良い施術者に依頼したいものです。

クリニックに在籍する施術者のスキルを確認したい場合には、公式サイトやクリニックが運営するSNSなどを確認してみると良いでしょう。


施術の症例や実績が掲載されているため、そのクリニックの技術力や得意とするデザインを調べられます。


症例数や実績が多いほど経験を積んでいるということなので、アートメイク施術に慣れている施術者を頼りたいという方は、公式サイトやSNSをチェックしてみてください。

費用の安さではなく費用対効果で選ぶ

施術にかける費用はなるべく節約したいという方は少なくありませんが、どんなに費用が安価でも、理想とする仕上がりが実現しなければ意味がありません。

クリニックを選ぶ際には、費用の安さではなく、費用対効果で選択することが大切です。


費用が安価に見えても、追加料金が発生すれば高額になってしまうことがあります。


反対に、費用が高額であっても、腕の良い施術者に施術をお願いできることもあります。


費用を目安に比較する場合は、最も費用対効果が高いクリニックに依頼しましょう。

カウンセリングやアフターケアを重視しているクリニックを選ぶ

簡単に消すことができないアートメイクは、事前に施術者とデザインの擦り合わせをしておくことが大切です。

そのため、カウンセリングに時間をかけて希望のデザインを考案してくれるクリニックは、優良だといえます。


カウンセリングを軽視しているようなクリニックは、テンプレートのデザインを使用して、患者の希望を聞き入れてくれない可能性があるため注意が必要です。


施術を終えるだけでなく、施術後のアフターケアも重視しているクリニックが理想だといえます。


万が一、肌トラブルが発生しても、手厚くケアしてくれるようなクリニックであれば、安心して施術を依頼できるでしょう。


アートメイク施術の契約を結ぶ前にカウンセリングを受けてみて、信頼できるクリニックを探してください。

アートメイク施術を希望する方は二宮レディースクリニックへ

セルフアートメイクに関する記事のまとめ

近年、アートメイクの人気の高まりとともに、セルフアートメイクも注目を集めています。

しかし、アートメイクは医療行為であり、高度な技術が必要とされることから医療機関での施術が推奨されています。


アートメイクに興味がある、施術を希望しているという方は、二宮レディースクリニックへご相談ください。


専任のアーティストが、患者様の意見に耳を傾けながら理想とする仕上がりを目指します。


テンプレートではなく個人に合ったデザインをご提案しますので、どのようなデザインが良いのかわからないという方もお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
二宮 典子

医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。
2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。